フジに宣戦布告 STARTO社・福田淳代表ら12人が米ファンド提案の取締役候補に入ったことが判明
2025年4月16日(水)3時55分 スポーツニッポン
フジテレビの問題を巡ってフジ・メディア・ホールディングス(HD)の大株主の米投資会社ダルトン・インベストメンツが、経営陣の刷新を求めて6月下旬のフジHDの定時株主総会で提案する取締役候補に、大手芸能プロダクションで旧ジャニーズ事務所のタレントを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT」の福田淳代表取締役が入っていることが15日、スポニチ本紙の取材で分かった。
取締役候補に挙がっているのは計12人。福田氏のほか、金融大手SBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏、ダルトン共同創業者のジェームズ・ローゼンワルド氏、ワーナーミュージック・ジャパン会長の北谷賢司氏、ジャパンディスプレイ元社長の菊岡稔氏、元フジテレビアナウンサーの坂野尚子氏、NEXYZ.Group創業者の近藤太香巳氏らが名を連ねている。
中でも福田氏は、フジテレビの番組に多数の所属タレントが出演している芸能事務所の代表であり、今回のフジテレビの問題を引き起こしたのが旧ジャニーズ事務所出身の中居正広氏だったという因縁もある。また、SBIの北尾氏は、2005年にライブドア堀江貴文社長(当時)らがフジの大株主だったニッポン放送を買収しようとした際にフジを救ったホワイトナイト(友好的投資家)となったことで知られ、それが今回敵対する立場に転じた“20年ぶりの因縁”が注目されることになりそうだ。
株主提案はきょう16日にもフジHDに送付され、関係者によると北尾氏は翌17日に記者会見を開く方向で準備を進めている。