橋下徹氏 斎藤知事の“わいせつ文書発言”に「告発者の悪性を強調して告発を無効化する最悪の行為...」
2025年4月17日(木)14時9分 スポーツニッポン
元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が17日、自身のSNSを更新。斎藤元彦兵庫県知事が、疑惑告発文書を作った元県幹部の公用パソコン内にあった私的文書について「倫理上極めて不適切な、わいせつな文書を作成されていた」と記者会見で発言したことに言及した。
斎藤氏の発言について、兵庫県の有田一成総務部長は16日、内容を「特に説明する必要はなかった」と県議会総務常任委員会で答弁した。トップの対応に幹部が異論を唱えた形となった。
橋下氏は、「斎藤知事の『わいせつ文書』発言、県幹部『必要なかった』と議会答弁」と題された記事を引用し、「告発者の悪性を強調して告発を無効化する最悪の行為。告発制度は告発者の悪性と告発の有効性を別物とするのが核。疑惑を受けた当事者が告発の有効性を判断してはいけないことも当然。権力者失格」とつづった。
元県幹部の男性は昨年5月、告発文書を配った行為に加え、業務中に私的文書を作っていたことも合わせて停職3カ月の懲戒処分を受けた。同年7月に亡くなっている。
斎藤氏は今年3月、県議会調査特別委員会(百条委)の報告書が議決された後の記者会見で、私的文書の内容に踏み込み、処分は適正だったと言及。「告発者を不必要におとしめていないか」と記者の指摘が相次いだ。
16日の常任委で有田総務部長は、処分を受けた側が反発している場合などには一定の内容を明かすことはあると説明。ただ、今回は元県幹部が反論しておらず「業務に関係のない私的な文書を作成したと言うだけで説明は可能だった」とした。
斎藤氏は同日の定例会見で「百条委報告書が議決された新しい局面だったので説明した」と強調。総務部長発言の詳細を承知していないとして撤回も修正もしなかった。