フジHD金光社長 元ホワイトナイトSBI北尾会長に謝罪「不祥事でこういう形になって申し訳ない」
2025年4月17日(木)17時54分 スポーツニッポン
フジ・メディア・ホールディングス(HD)の金光修社長(70)が17日、都内で取材対応し、この日会見を行った金融大手SBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏について言及した。
フジテレビの問題を巡っては、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが16日、同局の親会社フジ・メディアHDに12人の社外取締役の選任を求める株主提案を送付したと発表した。ダルトンが選任した新たな取締役候補は12人。当初から名前が挙がっていたSBIホールディングスの北尾吉孝氏を筆頭に、さまざまな経歴の人物を集めた。
北尾氏は、2005年にライブドア堀江貴文社長(当時)らがフジの大株主だったニッポン放送を買収しようとした際にフジを救ったホワイトナイト(友好的投資家)となったことで知られ、それが今回敵対する立場に転じた〝20年ぶりの因縁〟が注目されることになりそうだ。
金光氏は北尾氏について「我々の考えと当社が違う方向に行ってた時にホワイトナイトとして目指す方向にしていただいたことはとても感謝している」とした上で、「にも関わらず、今回不祥事を起こして、こういう形になってしまったことは申し訳なく、お詫びしたい」と謝罪した。
北尾氏は「第三者委員会の報告書を見て、これではフジもガタガタになるだろうなと。なんとかしないといけない」と発言。経営改善に向けて、「意識改革」「人事・組織改革」「ビジネスモデル改革」を挙げ、「3つの改革が必要」と訴えた。
さらに、「もし(フジ側が)敵対するとしたら、私も徹底的に勝負します。それだけははっきりしている。これだけ反省の念もなく、まともな良識に対して対抗しようというなら、いつでも受けて立ちます。5%ぐらい買うのはわけないこと」と断言。
ダルトンが切り離しを提案する不動産事業についても「メディアコンテンツの割合が不動産その他に比べてフジメディアは少ない。本業はなんだと」と語気を強めていた。