フジHD改革に意欲のSBI北尾吉孝会長 どんな人? 親戚は中田カウス “ネット金融の革命児”
2025年4月17日(木)17時28分 スポーツニッポン
金融大手SBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏が17日、都内で会見を開き、フジ・メディア・ホールディングス(HD)の経営改善に向けた見解を示した。
北尾氏は1951年生まれ、兵庫県出身。実家は船場の商人。74年に慶大経済学部卒業後、野村証券に入社した。新入社員の多くが営業から始まる中、総合企画室配属のエリートコース。在籍中は英ケンブリッジ大学経済学部へも留学し、78年卒業。95年、孫正義氏に誘われソフトバンクへ。99年ソフトバンク・インベストメント(現SBIホールディングス)社長兼CEOとなった。インターネットを軸にした独自の金融サービスを展開し、“ネット金融の革命児”とも呼ばれる。
そんな北尾氏は吉本興業の重鎮と親戚関係にある。北尾氏のいとこが漫才師の中田カウスの妻にあたる。
北尾氏は、2005年にライブドア堀江貴文社長(当時)らがフジの大株主だったニッポン放送を買収しようとした際にフジを救ったホワイトナイト(友好的投資家)となったことで知られ、それが今回敵対する立場に転じた〝20年ぶりの因縁〟が注目されることになりそうだ。
フジ・メディアHDの経営改善に向けて会見で、「3つの改革が必要」と訴えた。「意識改革」「人事・組織改革」「ビジネスモデル改革」を挙げ、「もし敵対するとしたら、私も徹底的に勝負します。5%ぐらい買うのはわけないこと」と強い姿勢を示した。