栗山千明語る 自然体の演技の裏側にあるものは...未知の世界を身近に「複数恋愛」話題のドラマ主演
2025年4月17日(木)18時30分 スポーツニッポン
【インタビュー】女優の栗山千明(40)が読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「彼女がそれも愛と呼ぶなら」(木曜後11・59)で話題を集めている。全てのパートナーの同意を得た上で複数のパートナーと恋愛関係を築く恋愛スタイル「複数恋愛」(ポリアモリー)をテーマとした作品。栗山は3人の恋人がいるシングルマザーをチャーミングに演じている。スポニチアネックスの取材に応じ、作品の魅力や作品を通して感じたことを語った。(望月 清香)
一木けい氏の同題小説が原作で、不倫でも浮気でもない「複数恋愛」という恋愛模様を描いた作品。SNSでは「こんな愛の形があるんだ」「新しい価値観」などの声が上がっている。
栗山は「ラブストーリーは好き嫌いや浮気などの話が多いと思いますが、そうではなくて、複数恋愛だからこその壁や悩みや苦悩が描かれていました。ラブストーリーなんですけど、今までとは違う見せ方ができるお話だなと思いました」と台本を読んだ時の感想を語った。
主人公は高校生の娘を持つシングルマザー・水野伊麻。伊麻のパートナーとして恋愛模様を繰り広げるのは、恋愛に奥手な大学院生・小森氷雨(伊藤健太郎)、ムードメーカーの美容男子・空久保亜夫(千賀健永)、落ち着いた雰囲気のイタリアンバルの店主・風間到(丸山智己)の3人だ。
栗山は「それぞれの彼氏のキャラクターが全然違う。そこも含めてドラマではコミカルな感じに描かれています。皆さんがどう演じられていくのか楽しみにしていきたいです」と見どころの一つでもある3人との会話劇について話す。
自身も今作を通じて初めて「ポリアモリー」という言葉を知ったという。「もともと明確な結婚観、恋愛観があったわけではないんですけども、改めていろいろな愛の形があるなと知りました。複数恋愛という自分ではなかなか想像ができない恋愛の形もあるんだなと思いました。自分も型にはめずにこれから人と付き合っていきたいなと思っています」と軽やかな笑顔だ。
多数のドラマ、映画の出演依頼が寄せられ、さまざまな役柄を演じる栗山。気持ちの切り替えにはどんな習慣があるのか聞いてみると「私は験担ぎとか、ルーティンとかがあまりなくて…」という。「土日だから休みという仕事ではなくて急なお休みが入ったりするので1日のタイムスケジュールがなかなか整わない生活なんですけど、よし今日は頑張るぞっていう時には朝にコーヒーを飲みますね。目を覚まさせるっていうか…」とほほえんだ。
構えることなく日々を迎えている。そんな自然体の姿が「複数恋愛」という未知な世界を身近なものに見せてくれる。