決死の勝負が実った快勝!鈴木優、セミファイナル初トップで航海加速 大局観と勇気で決めた“鳴き一通”のサヨナラ弾/麻雀・Mリーグ
2025年4月18日(金)8時14分 ABEMA TIMES

最終盤、前に出ることは決めていた。「朝日新聞Mリーグ2024-25」セミファイナルシリーズ、4月17日の第1試合はU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)がトップ。逃げ切りを図るオーラス、2着目のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)からリーチがかかるも、一発で赤5索を勝負し、直後にツモアガリを決めた。またこの勝利でU-NEXT Piratesは赤坂ドリブンズをかわして暫定首位となった。
この試合は東家から佐々木、鈴木優、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)の並びで開始。鈴木優は東1局、茅森とのリーチ合戦を制して跳満ツモの好スタート。しかしその後は3局連続の放銃という憂き目にあうなど、南1局の時点では茅森と並ぶ4着目に沈んでいた。

南1局は茅森から5200点のアガリ。次局も2900点のアガリと小刻みにスコアを戻すと、南3局は日向のリーチを退けて4000点のツモ。オーラスをトップ目で迎えた。鈴木優はこの局、四・七万待ちで四万の片アガリとなる一気通貫のテンパイを組んだ。そこに佐々木が逆転を期す4・7索待ちのリーチ。鈴木優が一発で引かされた牌は、佐々木に通っていない赤5索。ここで戦闘民族の勝負センスが出た。「(2着目の)寿人さんとはどうせ戦わなければいけない」と腹を決めており、この危険牌を勝負。佐々木に無事通り、直後にアガれる方の四万を静かにツモ。一気通貫・赤・ドラの4000点でトップとなった。
赤坂ドリブンズをかわして首位。試合後の鈴木優は「やっといい景色に戻って来ることができましたね」と笑顔でコメント。「ファイナルに向けて、よりしっかりセミファイナルを勝ち抜くために、少し守備的に打とうかなと話していた」と試合前の思考を明かし、放銃3回という結果には「結果的にはそんなに…。放銃もいっぱいしたなあという感じでした」と苦笑い。
最後に改めて首位浮上について話題が及ぶと「ドリブンズさんにはレギュラーシーズンでだいぶ離されていた。最後、うまく差し切って優勝しようという風にはイメージはあった。早く捉えることができて、全然悪いことじゃないなと思います」と語った鈴木優。その目にはしっかりと連覇への航路が映っているのだろう。
【第1試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)4万1000点/+61.0
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)2万7300点/+7.3
3着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)2万2000点/▲18.0
4着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)9700点/▲50.3
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)