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岡田准一、日本文化への愛と継承への思い 中学時代は「社会の先生になりたかった」

2025年4月18日(金)6時30分 マイナビニュース


●時代劇をきっかけに日本文化が好きに「貢献できる活動をしたい」
4月19日から6月15日に奈良国立博物館で開催される奈良国立博物館開館130年記念特別展「超 国宝—祈りのかがやき—」の音声ガイドナビゲーターを務める俳優の岡田准一にインタビュー。オファーを受けたときの心境や日本文化に対する熱い思いなどを聞いた。
同展では、奈良博や奈良の歴史に関わりの深い国宝を中心に、未来の国宝ともいうべき重要作品など、日本が世界に誇る名品の数々を紹介。国宝約110件、重要文化財約20件を含む約140件の仏教・神道美術を展示する。
岡田は「音声ガイドのお話をいただいたときは光栄なことだなと思いました」とオファーを受けたときの心境を明かす。
「日本文化のために自分ができることをしたいと思い続けてきて、『時代劇も文化の継承だ。時代劇ができるようになってくれ』と役者の大先輩に言われて、そうなれたらいいなと思ってずっと時代劇を作ってきたという経緯もありますし、歴史好きというのもあって、日本文化に貢献できる活動をしたいと思っていたところ、ナビゲーターという形でお仕事できて光栄に思いました」
そして、展示される国宝について「百済観音、七支刀、重源上人の木造の像など、よくぞ残っているなと。形を保って朽ちずにあるというのは奇跡だと思います」と述べ、それらを紹介する音声ガイドの収録では「感情をどれだけ込められるか」ということを意識したという。
「役者の自分がやる意義というのは、きれいに聞こえるということよりも、『見てください。美しいでしょ!』という思いを込めて信仰や美しさを伝えられるということだと思うので、感情を込めてやらせていただきました」
時代劇をきっかけに日本文化に興味を持ち、歴史も好きで、「中学のときは社会の先生になりたかった」という岡田。「『どっちかというと体育だろう』とよく言われるんですけど」と笑い、「日本文化や伝統工芸が好きで、ずっと見ながらお酒が飲めるタイプです」と、どれほど好きか語る。
時代劇で数々の侍を演じ、武術も極めているが、刀の意味や作法にも興味を持ったという
「刀は自分のことを斬りやすく相手に渡したら作法になって、あなたのことを信じるという意味が足されるんです。役者なのでそういうことに興味があって、日本文化は相手を思うというか、相手がいてこそなんだなと思い、さらに美術にも興味を持つようになり、東寺とかに行くようになって、仏像などを見るようになりました」
そして、運慶・快慶の像を見て、体のことをちゃんとわかって作っていると感じ、さらに心惹かれたという。
「それまではプロポーションが細かったり女性的なものもありましたが、運慶・快慶あたりから、人間の鍛えられた可能性が込められていると感じる鎌倉美術になってきて、座禅の組み方も今に伝わる座禅の極意をちゃんとしていて。そういうことをやり続けた人たちがたどり着く境地を美術として落とし込んでいるんだなと思いました」
●「肚をつくる」日本文化の大切さを熱弁 時代劇での挑戦も語る
日本文化に魅せられ、岡田自身も日本文化を継承していきたいと考えている岡田。日本の良さや時代劇の魅力を世界に発信したいとの思いで、Netflixシリーズ『イクサガミ』(2025年11月世界独占配信)で主演・プロデューサー・アクションプランナーを務めている。
「日本のものを日本の人に、日本っていいな、かっこいいなと思ってもらいたいですし、世界に発信することで日本や日本人のかっこよさを知ってもらいたいという思いがあります。これまで時代ものを上の世代と作ってきましたが、上の方たちの知見を借りて若い世代とともに作ることが、今できるチャレンジだと思っていて、守ることよりも、どういう風に変化させていけるかということが、その時代の国宝を生むと思っているので、そういう活動がしていきたいです」
心も体も日本文化に大いに影響受けてきた岡田。「全部つながっていると思います。肚をつくるのが日本の文化ですから」と述べ、日本人としてのアイデンティティを育むためにも日本文化は大切だと強調する。
「今、世界も日本も混乱しているので、自分たちの先祖がどんな生き方をして今につながって未来につながるのか、自分たちの先輩やこの場所のことを知っておくことは何かの支えになると思います。海外に行くと自分の国のいいところを話せないと苦労するとみんな言いますが、日本にはこういうものがあるんだと、日本にいても知りたくなる時代になると思いますし、自分のルーツを知っていて損はないと思います」
そして、「もちろん学者さんの方が詳しいですけど、体を使うアプローチからとか、時代劇をやってきたとか、日本文化をとても好きでいることは間違いないです」と日本文化への熱い思いを話していた。
■岡田准一
1980年11月18日生まれ。大阪府出身。俳優として活躍し、2014年にNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で主演。第38回日本アカデミー賞では、『永遠の0』(13)で最優秀主演男優賞、『蜩ノ記』(14)で最優秀助演男優賞を受賞。これまでの主な出演作品は、『木更津キャッツアイ』シリーズ、『SP』シリーズ、『ザ・ファブル』シリーズ、『燃えよ剣』、大河ドラマ『どうする家康』など。主演・プロデューサー・アクションプランナーを務めるNetflixシリーズ『イクサガミ』が2025年11月配信予定。
■奈良国立博物館開館130 年記念特別展「超 国宝—祈りのかがやき—」
会期:2025年4月19日〜6月15日
(前期展示:4月19日〜5月18日、後期展示:5月20日〜6月15日 ※会期中、一部の作品はほかにも展示替えを行う)
開館時間:9:30〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日、5月7日 ※ただし、4月28日、5月5日は開館
会場:奈良国立博物館 東・西新館

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