那須川天心、復帰戦迎える朝倉未来にエール「みんなのためじゃなく、自分だけのために戦って」

　ボクシング・バンタム級WBC1位の那須川天心が18日、都内で行われた『Prime Video Boxing 13』（6月8日／有明コロシアム）の対戦カード発表会見に登壇し、WBA6位のビクトル・サンティリヤン（ドミニカ共和国）との対戦が発表された。会見後の囲み取材で、5月4日の『RIZIN男祭り』で復帰する朝倉未来にエールを送った。

　天心がRIZINに参戦していた頃から交流の合った2人は、現在も動画でコラボするなど親交を深めている。この日の会見の会場が東京ドームホテルだったため、すぐ近くの東京ドームで復帰する未来へのコメントを求められると、「相当に大変な舞台に立たされてるなと思いますね」と語った。

　続けて「決まっていた試合が流れたり、相手が変わったりとか、すごい大変で。だって、本来の目的を失ってる訳じゃないですか、リベンジでやるっていうのが、相手が変わって。もうやる目的はないけど、みんなのために復活するって」と朝倉のメンタルについて心配した。

　そして「でも、一番言いたいのは、みんなのためじゃなくて本当に自分だけのために戦ってください。自分のために戦わないと絶対に勝てないと思うので、そこはしっかり伝えたいです」と、自身も何度も大きなものを背負って戦ってきた立場から、朝倉に期待を込めた。

　朝倉は昨年7月の『超RIZIN.3』で平本蓮に敗れて引退を発表したが、大みそかの『雷神番外地』で現役復帰と平本との再戦が決定した。しかし平本が2月に右肩の大怪我により試合は中止に。朝倉は前フェザー級王者の鈴木千裕と対戦することになった。

　その朝倉の復帰戦から約1ヶ月後に試合をする天心は、“世界前哨戦”と銘打たれたサンティリヤ戦に向けて「こっからが勝負だと思う。今年どうなるか、楽しくなることがいっぱいある。この試合でもしっかり狼煙を上げたい」と意気込みを語った。