経済評論家・加谷珪一氏 フジ“取締役候補”北尾氏は「あくまで社外役員...最終的に誰がフジのかじ取り...」

2025年4月18日(金)13時12分 スポーツニッポン

 経済評論家の加谷珪一氏が18日、TBS系「ひるおび」(月〜金曜前10・25)に出演。金融大手SBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏が17日、都内で会見を行い、フジ・メディア・ホールディングス(HD)に対し「敵対するなら徹底的に勝負する」などと厳しい言葉で経営改革を迫ったことに言及した。

 北尾氏は、フジHDの株主である米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが社外取締役への起用を求めている12人のうちの1人。改革案の柱は意識、人事・組織、ビジネスモデルの3点で、北尾氏は「手荒なことはしたくない」としながらも「反省もなく、まともな良識に対抗するなら、いつでも受けて立つ。(株を)5%くらい買うのはわけない」と威圧した。フジHDが発表済みの経営陣の選任案も「不十分」と批判。同社が「物言う株主」であるダルトンと協議して人選を再考すべきだと主張した。

 一方、フジHDは17日、中居正広氏の性暴力に端を発する問題で、6月に予定されている株主総会に向け「企業価値の向上のためのより適切な取締役構成について検討を進めている」との声明を出した。フジHDの金光修社長は同日、北尾氏が示した経営改革の提案について「敵対する立場ではなく、検討し、我々の考え方をまとめていきたい」と述べ、北尾氏側と協議する意向を明らかにした。北尾氏が「不十分」と指摘するフジHDの経営陣の選任案について、金光氏は「最終ではない。さらに改定していく」とした。6月に予定されている株主総会に向け「速やかに決めて発表したい」と話した。

 加谷氏は「北尾さんご自身はSBIという会社のトップもやっているので(現フジテレビ社長の)清水さんに代わってフジテレビを全部掌握するようなCEOのような立場にはならないというふうにもおっしゃっているので、あくまで社外役員だということになると、最終的には誰がフジのかじ取りをするのかってところが焦点になる」と指摘。「実業家、金融家としての手腕を疑問視スる人は誰もいなんですけれども、北尾さんがフジテレビのトップになれるわけでは恐らくないと思いますので、このあたりを市場がどう判断するのかってところではないでしょうか」と自身の見解を述べた。

スポーツニッポン

「評論家」をもっと詳しく

「評論家」のニュース

「評論家」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ