大逆転を信じたくなる粘り勝ち!松本吉弘、僅差オーラスの窮地を凌いだ渾身のダマテン「誰一人諦めていない」/麻雀・Mリーグ

2025年4月19日(土)10時2分 ABEMA TIMES

 重たい空気が流れる中、勝負を決めたのは冷静な読みと正確な押しだった。「朝日新聞Mリーグ2024-25」セミファイナルシリーズ、4月18日の第2試合は渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)がオーラスにライバルの追撃を振り切りトップ。チームに今シリーズ初の白星をもたらし、試合後は諦めない姿勢をファンへ誓った。

【映像】松本の運命を決めたオーラスのダマテン

 第1試合は今期チームを牽引した白鳥翔(連盟)が登板するも無念の4着。中盤戦ながらいよいよ後がない状況で、登板を任されたのがチームの切り込み隊長・松本だ。当試合は起家からTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、松本、U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)の並びで始まった。

 松本は東1局、瀬戸熊との2軒リーチに競り勝ち3900点の先制。東2局1本場はダブ東と南を鳴いたたろうにリーチで押し返し、そのたろうから一発でロン。リーチ・一発・平和・ドラの8000点を入手した。今シリーズでこれまでアガリに見放されてきたチームにとって、大きな追い風となる加点だ。その後も松本は大量得点を目指して攻める。リーチ、仕掛けを駆使し、周囲へプレッシャーをかけ、トップ目のまま試合は終盤戦へ。

 南場に入ると松本は守備重視に方向転換。仲林、瀬戸熊が追い上げるも、松本は放銃を避け続けた。迎えた南4局は、痛恨の一人ノーテン。全員にトップの可能性が残る同1本場は、松本も前へ出ざるを得ない状況となった。

 この局、松本の配牌はメンツが一つ、リャンメンターツが1つで平和を狙える手。ダブ南から切り出し、丁寧に手をまとめていく。中盤、たろうからリーチ。続いて瀬戸熊もアガればトップとなる一気通貫・赤のテンパイでダマテン。親の仲林もイーシャンテンと、この日のクライマックスを迎えた。松本は5・8索待ちの平和で追いつくと、これをダマテンに構える。すると直後に瀬戸熊が8索を切り、松本は「ロン!」。平和の1000点(+300点、供託1000点)で試合を締めた。

 久々の勝利者インタビューを受けた松本。「レギュラーをあの成績(▲206.0)で通過してからは、苦しい戦いになるということはチーム全員わかっていたこと。厳しい戦いですが、本当に片眼が空いただけで、これ(トップ)後8回やるしかない」とコメント。冷静に試合を振り返り、ファンに対しては「まだ選手は誰一人諦めていないので、全部トップを取るつもりで頑張ります!」とメッセージ。恒例の決めポーズを忘れると、思わず照れ笑い。その笑顔に視聴者は「松ほんとおめでとう!」「俺は嬉しいよ」「そうだよな。レギュラー敗退したチームもあるんだから、諦めたらあかんな!」「マツはいいやつだよ。頑張れ!」と、背中を押すコメントが多数寄せられていた。

【第2試合結果】

1着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)3万4500点/+54.5
2着 U-NEXT Pirates・仲林圭(最高位戦)2万3500点/+3.5
3着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)2万2700点/▲17.3
4着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)1万9300点/▲40.7

【4月18日終了時点での成績】

1位 U-NEXT Pirates +607.9(12/20)
2位 赤坂ドリブンズ +504.2(10/20)
3位 セガサミーフェニックス +248.5(10/20)
4位 TEAM雷電 +161.7(10/20)
5位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +29.0(10/20)
6位 渋谷ABEMAS ▲416.8(12/20)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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