佐藤健&新田真剣佑の決闘シーン…肉体のぶつかり合う生々しさに衝撃 『るろ剣』撮影現場レポ

2021年4月19日(月)8時0分 シネマカフェ

『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』(C)和月伸宏/集英社 (C)2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

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映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の公開がいよいよ近づいてきた。本作では、緋村剣心にとって最大にして最恐の敵・雪代縁との壮絶なバトルが描かれる。まさに『るろうに剣心』シリーズの集大成とも言える究極のアクションが展開する剣心VS縁の究極の闘いが繰り広げられた現場レポートをお届けしたい。

2019年3月29日。この日は剣心を演じる佐藤健と、縁<えにし>に扮する新田真剣佑の最後のバトルシーンの撮影。縁は、最愛の姉・巴が剣心によって殺されたことに対する復讐心を抱えながら生き続け絶対に許せない相手として剣心と対峙する。


このシーンについて大友監督は「剣心にとって縁は最後の敵であるが、決して倒すべき男ではない。ある意味で剣心が一番闘いたくない相手」と剣心と縁の関係性を説明すると、だからこそこれまでの闘いとは違う「感情が見える」アクションを構築したいという思いがあった。

この言葉通り、刀を交えながら戦う剣心と縁だが、観ている側は肉体と肉体のぶつかり合いのような生々しさが伝わる。もっと言えば、その肉体のなかに内包されている魂と魂のしのぎ合いのような佇まいも感じられる。


そんな二人の闘いを大友監督は「和解していく闘い」と表現していたが、ここまでアクションで人の感情をエモーショナルに動かすことができるのか…というほど佐藤さんと新田さんのぶつかり合いは見応えがある。

新田さんを縁役に起用した理由について「縁の持つ狂気性と繊細さを表現できるような若い俳優と考えたとき、彼しかいませんでしたね。ある意味でこの何年間で若手俳優のなかではモンスター級になった佐藤健という存在にぶつける相手として、新田真剣佑は適任だと思ったんです」と説明する。


実際、新田さんのアクションシーンを見た大友監督は「大きくて正確。とても魅力的」と表現すると、現場に臨む姿勢も絶賛する。「心技体すべてを求められる役ですからね、身体づくりも大変だと思うのですが、見事にコンディションを整えてきてくれました。小さいころから武道のトレーニングをしてきていたという素地はあったとは思いますが、彼はしっかりキャラクターを掴んで現場に臨んでくれたので、縁らしい立ち回りもすんなり対応してくれています。性格のまっすぐさもあり、とてもキレイで澄みきった剣を見せています」。

そんな新田さん演じる縁の剣をすべて受け止めようとする剣心の姿も、非常にエモーショナルだ。二人の闘いを余すところなく凝縮したこのワンシーンのカット数は実に125だという。そこにはアクション監督の谷垣健治らを中心に「観たことのないようなアクション」を追求する「チームるろ剣」のすさまじい思いがある。


大友監督は「3DやVFX全盛のなか、身体性を中心としたアナログにこだわっている」と語ると「アクションだけではなく、美術や衣装、照明などチーム全体でやれることの許容範囲が広がってきている。迫力が増しているのはその総合力の所以だと思います」と期待を煽る。

第1作目『るろうに剣心』の撮影が始まった2011年から、延期などがあったものの、10年の歳月を費やして公開となる『るろうに剣心 最終章 The Final』。そのラストを飾る“剣心VS縁”のアクションシーン。現場の熱量だけを見ても、そのすごさに度肝を抜かれた。

『るろうに剣心 最終章 The Final』は4月23日(金)より全国にて公開。
『るろうに剣心 最終章 The Beginning』は6月4日(金)より全国にて公開。

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