チーム中部が連覇達成!杉本昌隆監督「メンバーが頑張ってくれた」エース藤井聡太七冠&青嶋未来七段がけん引/将棋・ABEMA地域対抗戦
2025年4月20日(日)7時30分 ABEMA TIMES

全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の決勝戦・関東B 対 中部が4月19日に放送され、藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)擁するチーム中部が5勝3敗で勝利。前年覇者の中部が昨年に続き、無敗で栄えある連覇を決めた。
“最強地域”地域の座は、チーム中部が見事防衛を果たした。昨年と同じカードとなった決勝戦。前年準優勝でリベンジに燃える関東Bが先鋒戦から2連勝し、中部にとってはやや苦しい立ち上がりとなった。しかし、中堅戦の第3局を担った澤田真吾七段(33)の勝利をきっかけに、藤井竜王・名人、青嶋未来七段(30)が怒涛の4連勝を挙げ、一気に流れをつかんでみせた。
ステージ2の第7局では、関東Bのエース伊藤匠叡王(22)が意地を見せたものの、チーム中部は盤石だ。4勝2敗で迎えた第8局ではこの大会を通じて“新・穴熊王子”の異名を轟かせることなった青嶋七段が四間飛車穴熊で伊藤叡王を撃破。中部が通算5勝3敗で決勝戦を制し、連覇を決めた。

チーム中部のエースである藤井竜王・名人の盤石の指し回しと存在は言うまでもないだろう。しかし、今期はその七冠王を持ってしても「MVP」と言わしめた青嶋七段の躍進が大きい。本戦からの参戦となった澤田七段とのコンビネーションで勝ち星を積み重ねたことも“総合力”と言える。
2連覇を達成した中部を率いた杉本昌隆監督(56)は、「チーム中部は若手棋士も多く、手厚い。メンバーが本当に頑張ってくれた」と笑顔。「2年連続で優勝することができたのは、地域ファンのおかげ。(監督としての)采配はなかなか読み通りいかなかったが、メンバーが与えられた役割をこなしてくれた。チーム中部として今後も頑張っていきますので、今後も応援をお願いします」とファンに感謝の気持ちを込めていた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)