高梨臨、『べらぼう』知保の方役で怒りの熱演 渡辺謙を相手に大暴れ「思い切って…」

2025年4月20日(日)11時20分 マイナビニュース


●田沼意次に怒り爆発! 渡辺謙から「イっちゃってるね」
2005年に芸能活動を開始し、今年20年の節目となる高梨臨。現在放送中の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合 毎週日曜20:00〜ほか)では、10代将軍・徳川家治(眞島秀和)の側室・知保の方を演じている。高梨にインタビューし、本作での役作りや現場でのエピソードなどを聞いた。
江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。
13日に放送された第15回「死を呼ぶ手袋」では、家治の長男・家基(奥智哉)が鷹狩りの最中、手袋をつけたまま親指の爪を噛んだ直後に倒れ、謎の死を遂げた。家基の母・知保の方は、田沼意次(渡辺謙)から家基の死を告げられ、心臓発作だった説明されると、「病死のわけがなかろう」「お前が毒を盛ったのであろう」と激怒。爪を噛みちぎって親指が血に染まり、「西の丸を返せ!」と怒り狂う姿に、SNSで「知保の方さま怖い&痛い」「すごい迫力」「怖すぎ」などと反響を呼んだ。
——『西郷どん』(2018)以来、7年ぶり2度目の大河ドラマ出演となりましたが、ここまで演じてきていかがですか?
久しぶりの大河ドラマだったのですごくうれしいですし、毎回現場に行くたびに引き締まる思いです。
——出演発表の際に「またいつか大河ドラマに出演したいという目標を持っていた」とコメントされていましたが、大河ドラマには特別な思いが?
そうですね。いい緊張感の中でお芝居できますし、素敵な共演者の方々とご一緒できることもうれしいです。『西郷どん』のときは最後の将軍(慶喜)の側室で、今回は10代将軍の側室と、似たような時代がまたできるというのも縁があるなと感じました。
——『西郷どん』で演じられたふきはドラマオリジナルのキャラクターでしたが、今回は実在の人物です。実在の人物を演じるやりがいをお聞かせください。
『西郷どん』のときも朝ドラ(『花子とアン』)のときも創作されたキャラクーだったので、実在の人を演じられるというのはうれしいですし、やりがいも感じています。その分、責任感が大きいですが、知保の方は諸説ある人物なので、割と想像で演じていいのかなと思っていて、監督とお話したら、闇があって悪役っぽい感じがあった方がいいということだったので、この作品の中のお知保を演じられたらと思っています。
——本作での知保の方をどう捉えて、どう演じようと意識していますか?
すごく意志を持っている女性で、男の時代ではありますが、お知保自身もかなり上昇志向があり、自分の子供が将軍になると思っていたのに田沼たちにやられてギラギラしていて、どんな手を使ってでも絶対にのし上がってやるという思いが強い人物だと思います。自分が生んだ息子を将軍にしたいという思いが強すぎて猟奇的に見えると思いますが、自分の中の正義を大切に、自分はこうしたいという思いをぶつけるようにしています。
——怒りや恨みなど感情が顔に出ていて、不気味な存在感を放っています。
かなり不気味ですよね(笑)。自分の思うようにいかず、我を失って猟奇的な女になっていき、「やりすぎじゃないですかね?」と監督と笑ってしまうぐらい暴れています。
——暴れるシーンというのは、第15回で意次から家基の死を告げられ、怒り狂うシーンでしょうか?
そこが大きな一つです。意次に向かって「お前が毒を盛ったのであろう」などと叫びましたが、渡辺謙さんにそんなこと言えないという気持ちもあって緊張しました。
——渡辺謙さんとの初共演をとても楽しみにされていましたが、実際にお会いしていかがでしたか?
最初はすごく緊張していましたが、とても優しくてフレンドリーな方で、フランクにいろいろ話しかけてくださいました。
——そんな謙さん相手だからこそ、思い切って感情をぶつけることができたのでしょうか。
そうですね。思い切って感情をぶつけて暴れたら、「イっちゃってるね」と言ってもらいました(笑)
●ぶつけたところが実際に赤く腫れるほど大暴れ
——知保の方と家基は親子そろって親指の爪を噛む癖があり、爪を噛むときの表情もインパクトがありました。
怖いですよね(笑)。彼女の癖が息子にうつって、その癖を知っていた人が手袋に毒を盛ったのではないかと、そこにつながって。
——『べらぼう』への出演はご自身にとってどんな経験になっていますか?
大河ドラマはすごく緊張しますが、いい緊張感の中でお芝居ができるというのは勉強になりますし、1カット1カット時間をかけて作り上げる現場に来られるのはありがたいです。私は完全に幕府側の人間で、流星くんと1回も会ってないですし、『べらぼう』感はあまりないですが、お知保という役を楽しませてもらっています。
——ここまで感情を爆発させるというのは今までにない挑戦でしたか?
そうですね。猟奇的な感じでここまで感情を爆発させる役はなかったと思います。暴れまくってぶつけたところが実際に赤く腫れるぐらい爆発させていて、それは新しい経験でしたし、ここまでやっていいんだという学びありました。
——第15回で大きな見せ場がありましたが、今後また暴れるシーンはありますか?
もう1回ギャーギャー騒いで暴れるシーンがあるので、そこも楽しんでいただけたらうれしいです。
■高梨臨
1988年12月17日生まれ、千葉県出身。2005年に芸能活動を開始し、2007年に女優デビュー。2014年放送のNHK連続テレビ小説『花子とアン』に出演し、話題となる。その後、日本テレビ『恋がヘタでも生きてます』(17)、NHK大河ドラマ『西郷どん』(18)、フジテレビ『PICU 小児集中治療室』(22)、TBS『VIVANT』(23)など数々のドラマに出演。主演映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』(12)が第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネート。2024年はテレビ東京『夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2』や日英合作映画『コットンテール』などに出演。

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