金子大地、悩みながら向き合った難役「1日に泣くシーンが4回…」

4月20日(土)8時0分 オリコン

よるドラ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』に主演する金子大地 (C)NHK

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 俳優・金子大地(22)が主演するよるドラ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』(NHK総合テレビ・毎週土曜 後11:30)が20日よりスタートする。同局初主演を飾る金子が演じるのはゲイの高校生・安藤純(18)。年上の既婚男性というパートナーがいながらも周囲にゲイであることを隠し、いつか、女性と結婚して家庭を持つという“普通の幸せ”に憧れているという難役に「ここまで深く役と向き合ったのは初めて」というほど体当たりで挑んだ。演じる上では悩みも多かったというこの作品。撮影を終えた今なにを感じたのか、その胸の内に迫った。

 ヒロイン・三浦紗枝(藤野涼子)は一見普通の女子高生だが、実はボーイズラブ(BL)漫画が大好きな“腐女子”。ある日、本屋で純と遭遇したことをきっかけに彼に腐女子であることがバレてしまう。周囲に“腐女子バレ”することを恐れた三浦は秘密を共有した純に恋し、また純も三浦に引かれていく。“普通の幸せ”を築ける相手は三浦さんなのかも…、そんな想いが芽生えた純の葛藤と三浦の恋心、そして2人の関係が周囲に与える様を丁寧に描いた爽やかで切ない青春ストーリーだ。

 谷原章介演じる40代のゲイパートナー・佐々木誠とのラブシーンなど攻めた場面も多いが、金子はゲイの青年役自体は「演じることが難しいということはあまりなかった」と話す。「家庭を持っている40代の人を好きになるという経験はしたことはないですが、自分も心から人を好きになったことはあるし、僕もいろいろ考えてしまうタイプなので純と共通点はあるなと思います」と等身大の純を演じきった。

 だが「男性とキスシーンとかでなく、一番苦しかったのは誰とのシーンというよりも、自分で抱えるものが大きいこと。ここまで役と向き合ったことがなかったので、こんなにも純が悩んでいることを表現するのが難しかった。1日に泣く芝居が4シーンもあった時はお芝居の気持ちを作るのが難しかったです。それは集中力がいるなと」ともがくことも。

 役作りのためにクランクインから6〜7回に渡ってプロデューサーや監督とリハーサルを行い、撮影はすでに終了した今も「まだ答えが出たかと言われればまだ出ていない。撮影が終わった今も理解しきれていないところはあるし、純を演じていてこんなことを言っていいのかわかりませんが、純の気持ちが本当にわかったかと言われたら、純に『お前は全然わかっていない』と言われそうな気もします」と吐露。「でも、そこは逆にいいことなのかなと。演じることについて悩むことと、純の悩んでいることがリンクして僕もずっと考えて考えて…というのがありました」。自身の葛藤が役柄としてうまく現れた形だ。

 劇中で印象的だったのが“目”の動き。第1話では感情を思い切り表に出す場面がない部分、繊細な思春期の心の揺れを“目”を使って表現してみせた。実際にも「目の動きは意識しました」といい、「純が今なにを考えているのかを伝えるために、それを全身や顔で伝えられればいいなと。お芝居のことは自分で納得しながら演じないと嫌なので監督から言われたわけではなく、自分なりに出たお芝居だったと思います」と工夫を重ねた。

 今回はNHK初主演という大役も担っている。その自覚も「ありました」と笑いつつ、“人見知り”ながらも共演者とのコミュニケーションも積極的に行っていったそう。「僕は本当に人見知りで自分から話しかけられなくて。でも主演を担わせていただくし、亮平役の小越勇輝くんも人見知りだから、このままじゃ亮平と純の関係性が『本当に仲良いの?』って思われちゃうなと思ったので、勇気を振り絞って話しかけて、飲みに行って、打ち解けて…。自分から話しかけるようにしました。役は孤独だから深く関わろうとしなければそれもできるのですが、みんなで一緒に作品を作るのでそこは意識して、自分からどんどん話しかけにいきました」。

 そのかいあって生まれたチームワークにも手応え。「こんなにみんなが一つのものに対して向き合ったりしたことは初めてだった。それがすごくうれしくて、NHK初主演のチャンスをいただいて感謝もありますし、いい作品にしたい気持ちがあった。本当に現場の雰囲気も良くて、それはみんなの人柄のおかげでもあるんですが、『お芝居って楽しいな』って思いました。僕はあまりここまで役と向き合ったことはなかったので、ここまでせりふ量もそうだし、ここまで役と向き合えたのは初めてだったので、本当にいい経験になった。あまり言葉にできませんがずっと忘れない作品だと思います」と噛みしめる。葛藤や責任のなか、全身全霊をかけて“今”の金子が挑んだ純の姿に、ぜひ注目したい。

オリコン

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