Snow Man、国立初ライブでド派手演出の連続 フィナーレは花火3000発【ライブレポート詳細】
2025年4月20日(日)4時0分 オリコン
自身初のスタジアムライブ『Snow Man 1st Stadium Live Snow World』初日公演を開催したSnow Man
屋外とあって天気が心配されたなか無事に晴天で迎えた初日。外周300メートルの花道や、最大幅140メートル・高さ25メートルのメインステージが出迎えるなか、9人の登場を待ちわびる。この日の演出の監修は嵐・松本潤が務めたことも後の囲み取材で明かされた。
オープニング映像の後、クセになるビートが印象的な「Crazy F-R-E-S-H Beat」に乗せ、ピンクのきらめく衣装に身を包んだ9人がサングラスをかけて登場すれば会場は割れんばかりの歓声が。初っ端から“これぞSnow Man”とばかりに息のあったステップがそろい、リーダーの岩本が「国立ー!騒ぐぞー!」とブチげた。
花道を全力で駆けめぐり、9人一人ひとりを乗せたムービングステージで会場中を周回しながら、噴水が吹き上がる「ナミダの海を超えていけ」、パーティーチューン「ブラザービート」などアップテンポな楽曲を立て続けに披露。ファンの熱気と呼応するように佐久間とラウールがキレキレにダンスを披露したり、阿部は「国立!会いたかったぜ!Welcome・to・Snow World!」と高らかに開幕を宣言した。
ソロ曲パート前半として阿部による「いっそ、嫌いになれたら。」が始まるとペンライトはすぐさま阿部のメンバーカラーである緑一色となってばっちり団結。バックダンサーとして深澤と目黒が加わり、おちゃめでキュートな振り付けで、ちょっぴり切ないメロディを盛り上げる。「嫌いになんてなれません!」とあざとスマイルでファンの心を撃ち抜いた。
続く、宮舘による「I・だって止まらない」では、バラをあしらった衣装とスタンドマイクを前に、岩本・ラウールを後ろに、ロイヤルで情熱的なムードで歌唱。最後のキメセリフをいう場面で、ためにためまくり、ラウールを動揺させる一方、微動だにしない岩本。笑いも一さじ加えるのは“ダテ様流”だ。「だって…君が好きなんだもん!」と輝く笑顔をみせれば、お約束とばかりに黄色い悲鳴が飛び交った。
渡辺のソロ曲「オトノナルホウへ」では、渡辺の一週間を表現したようなおしゃれな映像を背景に、向井・佐久間が参加。さわやかでポップな世界観を表現しつつ、ソファーに3人で腰掛けながらわちゃわちゃダンス。渡辺の持ち前のハイトーンボイスが国立の空に響きわたった。
変わって、目黒のソロ曲「朝の時間」は目黒がただひとり、優しく問いかけるように歌いながら、トロッコで登場。ペンライトが灯るアリーナをゆったりと及びぎながら、しっとりとした空気に包まれるなか目黒は「あしたもみんなで一緒に頑張っていきましょう」と寄り添う。歌唱後「ちょっと、泣きそうになったわ…」とぐっときた様子だった。
そして前半の大きな見どころとなったのは「Tic Tac Toe」の岩本の激しいドラム演奏から始まり「KISSIN’ MY LIPS」「LOVE TRIGGER」「Cry out」と総勢70人のマーチーングバンドとのコラボレーション。ギラギラしたメンバーカラーのスーツに着替えた9人がスネアドラムを披露し、左右の2チームに分かれてのダンスバトルなど一秒たりとも飽きさせないステージを展開した。
さらに「あいことば」では高さ4.5メートル、幅9メートルのスタンドステージリフターに乗ってパフォーマンス。岩本振付のサビの手振りダンスとともにスタンド席の高くまで上昇。広い会場でもなるべくファンの近くに行こうとする志を感じさせる。前半ラスト「タペストリー」歌唱時にはすっかりと暗くなり、壮大なメロディとともに揺れるペンライトにより、数時間前とはまた違った景色をみせていた。
MCをはさみ、ラウールから「次の曲(がなにか誰も)当てられない説!」とあおられて始まったのはソロ曲パートの後半、向井による「ファインダー」。写真を趣味とする向井らしく、向井がメンバーを撮影する、柔らかな空気と心あたたまる映像を背に、メンバーが登場。最後は9人全員で笑顔で写真に収まると、最高の仲間との一瞬が切り取られた。
続く「iro iro」は深澤のソロ曲。パネルを持ったメンバーが深澤の後ろで「イケメンたつや」と掲げたり、カラフルな傘でステージを彩ったりとにぎやかでポップな演出を披露。だが、最後は深澤が見えないように集まってしまい…「え、ちょっとなんで隠した!?」とツッコミを入れる、オチもしっかりと用意した。
“アニメオタク”佐久間の「守りたい、その笑顔」はコール&レスポンスが特徴的な楽曲。全力で会場をあおり、跳ね回る佐久間のもとにメンバーカラー・ピンクのサイリウムにピンクの法被を着たメンバーが集合すると、まさかの“オタ芸”まで披露。全力でアイドルを楽しむ佐久間をセンターに据え、テンション爆アゲなドリームステージを展開した。
岩本の「7%」はガラリと雰囲気を変え、深澤を交えて大人の色気があふれるパフォーマンスに。噴水の演出がよりドラマチックさを増し、椅子を使用したダンスもスタイリッシュ。今回のライブでは8曲もの振り付けを担当した岩本の実力がいかんなく発揮した。
ラストを飾る「Induction」はラウール。普段は天真らんまんな末っ子ながらソロ曲では一転、そのカリスマ性が爆発。スモークがたかれ、モノクロの世界観で白のシンプルな衣装をまとったラウールが、高度なダンスで一気に7万人の視線を独占。躍動する肉体美と圧倒的な表現力はもはやアートで、息を呑むようなパフォーマンスで魅了した。
後半戦「EMPIRE」「Grandeur」では火や炎などの特効合計1800発の派手な演出も。ハードなダンス曲が連続する中改めて、9人が “体力オバケ”な一面も発揮しつつ、ラストスパートに向けて会場のボルテージも高まる。宮舘は勢いよくジャケットをはだけさせ、目黒と渡辺が熱くハグを交わせば大絶叫が巻き起こった。
汗びっしょりになりながら、渡辺が「国立!まだまだ騒ごうぜ!」と呼びかけ、5周年メドレーに突入。デビュー曲「D.D」の初々しさふれるMVが流れるなか、すっかり大人っぽく、大きく成長した姿をみせた9人。向井の「もう足が“ヘローヘロー”やで!」というボケから始まる「HELLO HELLO」やきらめく王道ラブソング「君は僕のもの」など、ムービングステージやトロッコも駆使しながら隅々までファンに愛を届けた。
最後のあいさつでは「数年前は、こうして国立のステージに立てるとは本当に考えられなかった…」と目黒が涙をあふれさせる場面も(全文は記事下部に掲載)。これに続くファンへの想いが込められた楽曲「Dear.」では、メインステージで上昇するゴンドラに乗って歌唱し、渡辺、ラウールも次々と涙。佐久間も天を仰ぎみて、万感の想いを胸に歌い上げた。
「Snow Man」コールに後押しされたアンコールでは、もうひと盛り上がり。ラストソング「We'll go together」では3000発の花火が夜空に打ち上がる。ステージに9人が固まれば自然と肩を組み、夜空を見上げて、手を掲げた。最高の笑顔とともに、佐久間は「国立に連れてきてくれてありがとう!」と感謝を伝え、ラウールは「まだやってたいな」と名残惜しげ。最後は岩本の掛け声でファン同士も手をつなぐと「俺達とみんながSnow Man!」と大きく掲げ、約2時間45分の夢舞台を締めくくった。
なお、6月の日産スタジアム公演と併せて全2会場4公演で28.4万人動員を動員予定。所属アーティストによる同会場でのライブは、旧国立競技場を含めるとSMAP、嵐に続く3組目となる。また明日20日の公演は、映画館で生中継(ライブビューイング)も予定している。
「Snow Manを国立に連れてきてくれて本当にありがとう!」本編あいさつ全文
▼岩本照
皆さん、本日は本当にありがとうございました。皆さんと直接会えるのが本当に幸せだなって感じさせてもらったし、幸せって思えることも、そんなに多くないと思うし、この感謝できる幸せを、幸せだと思えるこの経験を、初めての経験を、僕たちにくれて本当に感謝します。
▼阿部亮平
皆さん本日は、ありがとうございました。この国立という舞台に立つのも、絶対想像できなかった。そんなふうにみんなといるとなんでも叶う気がしています。僕たちのSnow Manを国立に連れてきてくれて本当にありがとう!今日はありがとうございました。
▼佐久間大介
皆さんありがとうございます!本当に感謝ばかりで、いろんな言葉をつづっても出てくるのはありがとう、と、これからもよろしくという言葉が出てきます。この夢のステージにSnow Manを立たせていただけたこと本当にありがたいと思います。これからもっと先、もっと未来を一緒にSnow Manとファンのみんなとでみたいなと思います。これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました。
▼向井康二
(生声で)ありがとう!…皆さん、今日の楽しい時間ありがとうございました。こんな大きなところでできるのは、本当に皆さまのおかげ。Snow Manでいろいろお仕事やってますけれども、本当に全部楽しい。これからも楽しいこと、つらいこともいろいろあると思いますけれども、僕たちSnow Manといろんな感情を共有して楽しい思い出を作りたいと思うのでこれからも応援よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました。
▼宮舘涼太
皆さん、今日は本当にありがとうございました。本当に笑顔があふれるライブだったなと思います。楽しかったですか?その言葉が聞けたら終わったら満足だ…これからも愛し合いましょう。
▼深澤辰哉
皆さん、今日はありがとうございました。皆さん、楽しかったですか?僕たちも最高に楽しかったです。今日のライブを観て、皆さんにとって明日の活力だったり、これからの元気の源みたいになってくれたら本当にうれしいと思います。これからもSnow Manの事をよろしくお願いします。本当にありがとうございました。
▼渡辺翔太
9人いるもんですから、言うことがそろそろ被ってくるという。『今、言われちゃったよ!言おうとしてたのに…』ということが多々ありました。(向井「言わんでええよ!」)そんな冗談はさておき、本日はありがとうございました。本番出る前は、緊張しながらも、今日来てくれてる皆さんに本当に元気と幸せを与えられたらいいなって思っていたのですが、いつもライブをやるとみんなに元気と幸せをもらってしまう側に、なってしまいます。だから本当に、いつも皆さんにたくさん幸せと元気をもらってるんだなあと改めて感じることができました。そして皆さん、国立競技場にSnow Manを連れてきてくれてありがとうございます。またよろしくお願いします。ありがとうございました。
▼ラウール
皆さん、楽しめましたか?僕もすごく楽しかったんですけど、みなさんの近くに行った時に、自分の顔をみているみたいに同じ顔してたんですよ。同じ表情をしていて、こんなにも同じ感情を共有できる存在って、なかなかいないなと思って。すごくエモくなってきました…エモかったです。“また会いたいな”っていう気持ちに僕もなったので、みんなもなってたらいいな。また会おうね!
▼目黒蓮
きょうは皆さん遊びに来てくれて本当にありがとうございます。数年前は、こうして国立のステージに立てるとは本当に考えられなかったし、それでも…(涙があふれる)Snow Manがこうやって国立に立てているのも本当に周りの皆さんの支えがあって…僕たちはこうして、こんな景色を見られて皆さんと同じ時間を過ごせているなという風に思います。まず僕たちを支えてくれてる、ファンの皆さんだったり、スタッフの皆さんに心から感謝したいなと思います。本当にきれいな景色、時間を過ごさせていただいて本当にありがとうございました。