『龍が如く』に出て来そうな老舗キャバレーのホステスさんが激推しする「元禄寿司 千日前店」に行ったら、カンパチの美味さに震えた!

2025年4月20日(日)14時55分 ロケットニュース24

大阪・関西万博開幕初日の2025年4月13日の夜。私(佐藤)はヘトヘトに疲れていた。入場まで1時間半待った後に中に入ることができたものの、ずっと雨にさらされて、座る場所もなく食事もできない。

3時間もあてなくうろつき会場を離れた後、少しでも早く床に就きたい気分だった。ところがその晩、どういうわけか私はキャバレーに行き、ハッスルしてしまったのである。

そして、お店のホステスさんに有益な情報を頂いた。彼女は「元禄寿司は千日前店が1番美味い」と激推ししたのである。実際にお店に行ったら、カンパチに震えた! あんな美味いカンパチはほかで食ったことがないぞ、マジで。

・『龍が如く』のモデルの店!?
万博初日の過酷な状況については、すでにお伝えした通りだ。会場のある夢洲は海が近く風が強い。その日は1日中雨降りだったために、強風と降雨にさらされ続けて、めちゃくちゃ体力を消耗した

熱い風呂に入って、とっとと寝るに限る。……とは思ったのだが、せっかく久しぶりに大阪まで来たんだから、軽く1杯飲んでおきたい気分だった。東海・近畿で店舗を展開する定食チェーンの「ザ・めしや」千日前店で晩飯を済ませた後は周辺をぶらぶらと歩き回り、軽く飲めそうな店を探した。

バーにでも入って1杯決めて宿に戻ればよかったものを、私は老舗キャバレーの前で足を止めていた。そういえばもう都内にはキャバレーはなくなったんだよなあ。こういう高級感のあるラウンジって貴重だよな。大阪にはまだその文化が残っているようで、ちょっとホッとした。

ここは「ミス大阪」というらしい。ちなみにどんな店なのかな? 気になったのでネットでお店の様子をたしかめてみたところ、私は衝撃を受けた! 

初めて来る店のはずなのに、内観写真に見覚えがある

なぜかというと、人気ゲーム『龍が如く』に登場するキャバレー「グランド」にそっくりだったからだ。

もしかして、ここはあのグランドのモデルになった店なんじゃないの!? ぜひとも中が見たい! 一瞬でその日の疲れを忘れて、当たり前のように入場していたのである。

中に入ると、受付の先にホールがあって正面にステージ。そのホールを見下ろすような形で2階席が設けられている。ここよりもゲーム内のグランドの方が大きく作られてはいるが、構造はかなり近い。

電飾は装飾の醸す雰囲気には通じるものがある。実際にモデルになったかどうかはわからないけど、参考のひとつになった気がするぞ。

席についた私を相手してくれたのは、ベテランのホステスのリカコさんだ。余談だが、このお店で接客担当のことをホステスと呼ばずに「レディ」と呼んでいる。

リカコさんは大変気さくな方で、昭和12年に創業して今年87年を迎える店の歴史や、運営会社「鳥よし」のこと。それからこの街、なんばの成り立ちなどについて、細かく教えてくれた。

私がニュースサイトでライターをしていて、大阪万博のために来阪していることを伝えると、「ちょっと待ってて」といって、お店のSNS広報担当のサリーさんを連れてきてくれた。

にわかにお店の取材ができる状況が整ってしまって面食らった。すぐにでもインタビューなどができると思ったけど、さすがに疲れているし、このままなし崩しに取材するのは失礼だと判断して、改めて来ようと内々に決意した。

取材でまたお邪魔するとして、このお店の雰囲気はぜひとも写真に収めておきたいなあ〜。でも「撮影禁止」って貼り出されているしな〜……。それでも撮りたい!

ダメ元で「写真とか撮っていいですか?」とサリーさんに尋ねてみると、「いいですよ、撮りましょか?」と、まさかの快諾を頂いた! マジで、うれしい! 

すっかり浮かれてしまった私はカラオケで1曲。ステージに上がって大はしゃぎである。

このステージ最高! スターになった気分だよ、ヒャッホーーッ!!

さすがサリーさんはお店のことを熟知していらっしゃって、絶妙なアングルで私を撮りまくってくれた。

疲れがピークを突破した上にアルコールを飲んで、羞恥心の回路がぶっ壊れて調子に乗りました。1人客で私ほどはしゃいでいる人は、ほかにいなかったことは言うまでもない。

なお、これらの写真はお店に許可を頂いて掲載させて頂いています

・激推しの元禄寿司
さて、お店にいる間に「おすすめの美味しいお店ってありますか?」とリカコさんに尋ねたところ、「すぐそこの千日前の元禄寿司は1番美味い。回ってるのもそうやけど、握ってもらってみ。いいやつ食わせてもらえるで」と仰る。

そういえば、大阪出身の中澤星児は元禄寿司を評価していたっけなあ。ということは、やはり美味いのか? いずれにしても、おすすめ頂いたので利用してみることにした。

店の壁から寿司が飛び出している。こういう看板、大阪って感じがするよね。

店に入ると、回転レーンにはあふれるほど寿司が並んでいる。もう乗せるところはほぼないというのに、職人さんたちは次から次へと隙間を作って寿司を押し込んでいる。コロナ禍では空のレーンが回っていたもんだが、無事にコロナ前の回転寿司に戻って何よりだ。

メニューは税込165円台が主流で品数も多い。

もっとも高いものでも税込385円。繁華街の店舗ながら、価格は良心的といえるだろう。

後に中澤に聞いたのだが、元禄寿司はバッテラが美味いそうだ。そうと知らずに今回は食い逃したので、また次回に。

・カンパチに震えた
では、その実力をたしかめてみよう。まずはレーンに流れているハマチとマツイカを取った。ネタの色合いは悪くない。いずれも鮮度は期待できそうだ。

ハマチを頂いてみるとネタはいい。税込195円の割には肉厚で食べ応えもある。

マツイカは税込165円にもかかわらず、丁寧に飾り包丁が入っていて、こまやかな仕事ぶりがうかがえる。

シャリがやや固かったのが気になったが、それはおそらく長くレーンに回っているものを取ってしまったからだろう。やはりリカコさんのいう通りに、その場で握ってもらったものを食うべきだな。

ってことで、特撰赤海老(税込385円)と赤貝(税込193円)を頼んでみた。やはり見るからにネタの鮮度は高い。

海老は見た目を越える旨味と甘さだ。これが2貫で385円はかなり安い! 場所が場所なら2貫で1000円近くしても不思議ではないクオリティである。赤貝はやや薄いけど歯ざわりが良く、酒のツマミにちょうどいい。日本酒との相性は良いだろう。

本マグロ中トロ(税込385円)は全メニューで唯一の1貫づけ。これもまた他のネタと同様に、鮮度が高くて柔らかくほのかに甘い。

中トロがブッチギリで1番美味い! と言いたいところだったけど、私を唸らせたのはカンパチだった

いまだかつて、これほど美味いカンパチを食ったことがないかもしれない。厚みがあってほど良く熟成してて、柔らかく旨味が凝縮している。これこそリカコさんが絶賛していた理由なのでは。

元禄寿司は回転寿司の元祖である。昭和32年に回転式食事台を作り、寿司のあり方を根底から変えた、回転寿司のパイオニアだ。その元祖がこのレベルの寿司を出すことに、驚きを禁じ得ない。

ただ売り方を開発しただけでなく、その長い歴史の中で美味しい寿司を追求してきたからこそ、地元大阪の人たちにも「1番美味い」と言われているのだろう。たゆまぬ努力があるからこそ、評価されるのだ。

リカコさんの言葉は本当だった。千日前の元禄寿司は美味い。お近くの方はぜひ食べて頂きたい。大阪万博に行かれる方もチャンスがあれば、ぜひ行ってほしい。ホステスさんに1番と言われる元禄寿司は伊達じゃない。

・今回訪問した店舗の情報
店名 元禄寿司 千日前店
住所 大阪府大阪市中央区千日前2-11-4
時間 11:00〜22:30 土日祝10:30〜22:45

店名 グランドキャバレー ミス大阪
住所 大阪府大阪市中央区千日前2丁目7-16
時間 17:00〜23:00

参考リンク:元禄寿司、ミス大阪
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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