橋下徹氏 トランプ氏と会談の赤沢大臣の“格下発言”に「民間の営業経験のない国会議員が批判している」
2025年4月20日(日)9時3分 スポーツニッポン
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が20日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。赤沢亮正経済再生担当相が16日(日本時間17日)、関税を巡りトランプ米大統領と会談した後、記者団の取材に「(自身は)格下も格下なので話をしてくれたことは本当に感謝している」と語ったことに言及した。
赤沢氏がサプライズで交渉の場に参戦したトランプ氏を持ち上げた格好だが、野党からは「へりくだったことは言わない方がいい」などと疑問視する声が出ている。
立憲民主党の野田佳彦代表は18日の記者会見で「国を背負って交渉をするという意味では、何するものぞという気迫を示してほしかった」と苦言を呈した。共産党の山添拓政策委員長は「格下どころか、むしろ対等、平等な条約関係や2国間関係の下ではっきり物を言うというのが当然だ」と批判した。
トランプ氏は関税交渉の直前、自身の交流サイト(SNS)で自らも出席すると突如表明。担当閣僚同士の協議の予定だったため、政府にとって「寝耳に水」(関係者)だった。
米政府は、トランプ氏と会談した赤沢氏の写真を公開。赤沢氏は「メーク・アメリカ・グレート・アゲイン(MAGA、米国を再び偉大に)」をあしらった赤い帽子をかぶって、カメラに向かって両手でグーサインしている。MAGAはトランプ氏が好んで使う「米国第一主義」を示すスローガン。
橋下氏は「立派な政治家としての態度、振る舞いだったなと思いますね。赤沢さん、格下発言をして、自分はトランプさんよりたいぶ格下だということを言って、国会で立憲民主党の野田さんなどが批判をして、卑屈になるなみたいなこと言ってましたけど、国会議員の皆さん、民間での営業をやったことないんでしょうね。営業では当たり前じゃないですか。まずはトップの周りを埋めていく」と指摘。「赤沢さんがこの後、閣僚協議でこのキャップをかぶって交渉していたら問題ですが、閣僚協議では物凄い眼光鋭い顔つきでキャップなどかぶらずに交渉している。でもトップと会う時にこれくらいのことをやって間合いを詰めていくなんて民間だったら当たり前。民間の経験がない国会議員が赤沢さんの発言を批判しているんだと思いますね」と自身の考えを述べた。