渋谷和久教授 赤沢大臣のトランプ氏の会談「相手方の本音など探ることが大事。その目的は達せられた」
2025年4月20日(日)9時33分 スポーツニッポン
政府の環太平洋連携協定(TPP)等政府対策本部で政策調整統括官を務め、第1次トランプ政権との日米貿易協定交渉を担当した関西学院大・渋谷和久教授が20日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。日米関税交渉に言及した。
赤沢亮正経済再生担当相は16日、米国が課した「相互関税」や自動車関税などを巡る交渉のために訪米。当初、ベセント財務長官らとの閣僚協議に臨む予定だったが、急きょトランプ米大統領が登場しホワイトハウスで会談した。
会談でトランプ氏が「日本で米国の自動車が走っていない。農産品も買ってくれない」などと不満を述べ、米国の対日貿易赤字をゼロにしたいと求めていたことが20日までに判明。トランプ氏は、在日米軍の駐留経費など防衛面の負担増にも言及した。政府は米側が主張する自動車の非関税障壁の改善や農産品の市場開放などへの対応策を検討しており、日米は次回交渉を月内で調整する。
渋谷氏は「こういう交渉では本格的な中身の議論に入る前に、まず相手方の本音、それから相手方がどれくらい準備しているか、どのようなスケジュール感を持っているのかということを最初に探ることが凄く重要で、今回はその目的は十分達せられたのではないかと思います」と自身の見解を述べた。