フリーアナウンサーの唐橋ユミがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「NOEVIR Color of Life」(毎週土曜9:00〜9:30)。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマにした、トークと音楽が満載のプログラムです。各界を代表して活躍する女性ゲストが、自らの言葉でメッセージを伝えます。 今回の放送ゲストは、“モダチョキ”ことモダンチョキチョキズのボーカルで、俳優、ナレーターなど幅広いジャンルで活躍する濱田マリさん。モダチョキ加入秘話などについて話してくれました。
濱田マリさん
1968年生まれ、兵庫県出身の濱田さん。1992年に、関西発のエンターテインメントバンド・モダンチョキチョキズのボーカルとしてメジャーデビュー。バンド活動を経て俳優業に転身し、俳優・タレント・ナレーションなど、さまざまなジャンルで活躍中です。 ◆「モダチョキ」のみんなと過ごす時間は宝物 濱田:バンドブームだったころ、ライブハウスにちょいちょい出ていたんですけど、どうもモダンチョキチョキズというバンドのリーダーが、いろいろなバンドのボーカルをヘッドハンティングしているという噂がありまして。モダンチョキチョキズはインストバンドだったんですけど、たまにゲストボーカルを招いて歌ってもらっていると。そしたら私もヘッドハンティングしてもらえて、「私があのバンドで歌えんねや〜!」と。1990年の秋に2曲ほど歌わせてもらったんです。そしたら「ワシはシンデレラかい!」って感じでビックリなんですけど、スカウトされたんですよ。 唐橋:ほぉ〜! それは何歳くらいのときでしたか? 濱田:そのときは21歳ですね。 唐橋:モダンチョキチョキズって「何人いるんですか?」っていうぐらい大規模のバンドですよね。 濱田:不特定多数のアメーバ状の音楽集団でしたし、「ぎょうさんおるな」って感じで、私も人数はカウントしていませんでしたね。 唐橋:初めて観たときに「劇団員の方がバンドを組んでいるのかな?」と思わせるような、おもしろみのあるバンドですよね。 濱田:音楽を真面目にはやっているんですけど、真面目にやっているだけではちょっと物足りないという。関西人の悲しい性ですよね。おもしろいこともやってみたいということで、少しそうした演出も加わっていました。 唐橋:演奏のレベルは高いですよね。 濱田:みんなめちゃめちゃ上手です。母体が大学の軽音楽部の人たちだったのですが、当時からみんなすごく上手かったので、「私なんかがいいのかなぁ」という思いは少しありました。 唐橋:そこは、若さゆえの勢いで? 濱田:勢いありましたね〜。 唐橋:みなさんで練習するシーンって、すごく楽しそうですね。 濱田:昔も今もですけど「うっさいなぁ〜」って思っています。若くてピッチピチだった頃の私を知っているメンバーと今も交流ありますが、やっぱり私のこと「濱田さん」ではなく「マリちゃん」と呼んでくれる人たちはとっても大好きです。リハの前後や待ち時間に、みんなと一緒に過ごす時間は本当に宝物です。私を知っている人、理解してくれる人と言葉を交わすのが、じんわり幸せです。 唐橋:モダチョキに参加されて、濱田さんのなかで何か変化はありましたか? 濱田:モダチョキに参加する前の高校生のときに部活で挫折を味わったのですが、音楽に助けられ、「音楽やっているだけで楽しいのに、人に必要とされている」という経験をして、今で言う自己肯定感が爆上がりしたのは間違いないです。 それとともに、私のやっている音楽や着ている古着にすごく否定的だった両親との距離感がぐっと縮まりました。それまでは自宅の半径5kmくらいで生活が完結しているような人だったのに、父が「楽しそうやなぁ。お父さん、1回観てみたいわ」と電車に1時間乗って、私が初めてステージに上がっている姿を大阪のライブハウスまで観に来てくれました。いいことばかりだったなと思います。 4月のマンスリーゲストは、ジャズピアニストの上原ひろみさんです。 <番組概要> 番組名:NOEVIR Color of Life 放送日時:毎週土曜 9:00〜9:30 パーソナリティ:唐橋ユミ 番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/color/