義父のハゲを治すために自作の薬を作っていたら、医学的大発見をしてしまった70歳主婦「300種類試した」驚きの研究の日々を明かす
2025年4月21日(月)17時0分 ABEMA TIMES

義父のハゲを治すために自作の薬を作っていたら、医学的大発見をしてしまった70歳主婦が『ななにー』に登場した。
ABEMAにて4月20日に放送された『ななにー 地下ABEMA』#69では、「とんでもない俳優&社長&大発見しちゃった主婦SP」と題した企画が展開。普通の主婦だったはずなのにあることをきっかけにとんでもない未来が待っていた女性3人が登場し、その人生に迫った。

義父のハゲを治すために自作の薬を作っていたら、医学的大発見をしてしまった主婦・ヨウコさん(70歳)。遡ること30年前、ヨウコさんの義父・ギヘイさんは奥さんを亡くしてから落ち込む日々が続いていた。
その頃、ギヘイさんを慰めるために頻繁に肩揉みをしていたヨウコさん。そんな中で、ギヘイさんのハゲ頭を見ていたら「髪を生やさなくちゃ」という使命感に駆られ、ハゲを治すために自作の薬を作り始めた。とはいえ、薬に関する知識は皆無のヨウコさん。“これは髪に良さそう”とピンときたものをギヘイさんの頭に塗っていたそうだ。キウイ、苔、とうもろこしのヒゲなどをエタノールと合わせ液体にしていた。

毛が生えそうと思ったものを次々と塗っていったヨウコさんだが、「ワカメとか食べると毛が生えると言われていたけど、そう世間に広まっているものは触らなくていい」というマイルールも持ち合わせていた。当時、育毛剤はあまりなかったため、ヨウコさんは「私も新規参入」という気持ちで開発に乗り出したという。

全部で300種類の自作薬を開発したが、1ヶ月に1種類のペースしか試せないため効果を測定し切るまでは時間がかかったという。“最低1ヶ月は試さなきゃ”と思っていた中で、ある時、義父の頭が「広大なグラウンドコートに見えた」瞬間があったそうで、頭を4分割にして薬を4種類を試すように。効率的に開発を進めた。
ヨウコさんの娘であるソノエさんはそんな過程をずっと見守っていた。ソノエさんは「おじいちゃんがご飯を食べていたら、お母さんがおじいちゃんの頭に薬となりそうなものを塗っていた」と当時の家庭内の様子を振り返っていた。

稲垣吾郎が「肌が荒れちゃったりとかトラブルはなかったの?」と聞くと、ヨウコさんは「たまにあった。『今日ヒリヒリする』とか『匂いきつい』とかね」と返した。
しかし300種類を試すが髪の毛は生えてこず……ヨウコさんが失意に暮れる中で、失敗作の中に医学会を震撼させる大発見があった。ヨウコさんは重度の歯周病になり、歯医者から入れ歯の宣告を受けてしまう。その間に義父は亡くなり、実験台は夫に移行していた。

そんな中で、ヨウコさんは育毛剤の失敗作を口の中に塗り始めた。高野山に多く自生していて、仏壇などに備える植物の「コウヤマキ」を歯に塗り続けていると、まさか歯周病が改善していたのだ。2年ぶりに歯医者に診察してもらいに行くと、「何かやりました?」と歯医者もその変化に驚いていた。

以降、ヨウコさんは大好きなとんかつも再び食べられるように。なお、コウヤマキはギヘイさんの仏壇に備えられていたもの。ヨウコさんは「私は関西出身なので、高野山に割と行くんですけど、高野山のガイドさんが『コウヤマキは万年腐らない木なんです』と言っていたんです。コウヤマキは腐らない、歯周病は腐る。だったらこれは相性が良いのでは」と考え、歯にペースト状にして塗ったようだ。
このヨウコさんのアイデアを受け、歯科医師は研究を勧めたそうだ。そして大阪歯科大学で効果が立証され、世紀の大発見に。2007年に歯磨き粉として商品化され、2012年に特許を取得。現在、ヨウコさんはソノエさんと2人で会社を運営しているという。