『べらぼう』“平賀源内”安田顕の早口演技の狙い「天才的ということだけではなく…」

2025年4月21日(月)8時30分 マイナビニュース


俳優の横浜流星が主演を務める大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合 毎週日曜20:00〜ほか)。20日に放送された第16回「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」では、安田顕演じる平賀源内役が獄死した。同回の演出を担当したチーフ演出の大原拓氏にインタビューし、安田の早口演技の狙いを聞いた。
江戸時代中期の吉原を舞台に、東洲斎写楽、喜多川歌麿らを世に送り出し、江戸のメディア王にまで成り上がった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く本作。脚本は、『おんな城主 直虎』(17)以来、8年ぶり2度目の大河ドラマとなる森下佳子氏が手掛ける。
第16回では、奇妙な言動を繰り返すようになっていた源内が、誰かにハメられて殺人の罪で捕らえられ、その後、獄死した。
源内は早口でまくし立てるような話し方が印象的だったが、大原氏は「源内は天才的な要素があるという部分がパブリックイメージであると思うので、そういった表現をどうしたら面白くなるのか森下さんと話して、早口でという方向で作ろうと。天才的ということだけではなくて、テンポ感を変えるということも含めて、速くしてもらいたかった。リズムが違う状態を作ることによって、源内というものをフィーチャリングもできるし、周りの人との差、キャラクター付けという部分を作りたかった」とその意図を明かし、「適当であればあるほど、早口であった方が蔦重に響くのではないかなというところがベースにあったので、早口という設定にさせていただきました」と加えた。
安田とは現場で話すスピードを調整する場面があったそうで、「『もっと速く』とか『何言っているかわからないです』というときもありました(笑)」と振り返った。
そして、安田の演技について「すごく面白い」と絶賛。「適当で早口であってくださいというのが演出的なオーダーでしかなくて、あとは、狂気的な部分をどういう風に表現していくか、自分の精神状態をどういう風に表現していくか、セットの中でどういう風に動いていったらいいのかということも含めて相談していったんですけど、適当であるということがすべて。いい加減という部分と、適している、当たっているという両面で話しているんですけど、それをちゃんと立体的に表現してくれました」と語った。
さらに、「安田さんに自由にやってもらいたいなと。そのためにはどういう風にやっていくと面白くなるか、現場で確認しながらやりました」と述べ、「初めてお仕事させていただいたんですけど、またご一緒したいなと思う俳優さんでした」と話していた。
(C)NHK

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