福田元事務次官のセクハラ疑惑会見に心理士がツッコミ

4月21日(土)7時0分 NEWSポストセブン

セクハラ問題はどう決着?

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 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、セクハラ問題渦中の福田淳一元事務次官の会見に注目。


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 財務相が森友問題の決裁文書を改ざんしたように、誰かが音声データを改ざんしたとでも言いたいのだろうか。


 財務相の福田淳一事務次官が、週刊誌によるセクハラ報道を「事実と異なる」と真っ向から否定した。会見での福田氏の釈明を聞くと、クラブかキャバクラでの女性との会話を切り取られた?とでも言いた気だが、それから約5時間後、テレビ朝日が同社の女性社員に対してセクハラがあったと発表したのだから、その発言の信ぴょう性は薄れるばかりだ。


 辞任を表明した会見から見えてきた、福田氏の深層心理を探ってみよう。


 嘘をつく人が隠さなければならないものは2つあると言われている。1つは真実、もう1つは嘘を隠そうとするために心の中に生じてくる感情だ。嘘を隠そうとするために生じる感情は、不安や動揺、罪悪感といったネガティブなものが多い。これらの感情も隠さなければならないのだが、ふとした瞬間にそれが仕草となって出てしまう。


 嘘のサインとよく言われるのが“まばたき”である。嘘をついている時、人はまばたきの回数が極端に増えるという傾向がある。15分ほどの福田氏の会見を見ると、自分の声や女性記者に関する質問、セクハラ発言の内容や辞任理由を問われると、途端にまばたきが多くなる。逆に官邸に関する話や森友問題になるとまばたきは少なくなる。あまりにもストレートな反応なのだ。


 身体の揺れも不安や動揺を表す。特に頭や身体を横に揺らす時はNOのサインとも言われている。女性記者との音声の日時について聞かれた福田氏は、「日付がないんでわかりません」と身体を揺らし、辞任理由について「現在の状況では仕事ができない」と、麻生大臣に伝えたと身体を揺らした。録音された会話については「自分の声なのかなぁ」と身体を揺らし、話しているうちに動揺やストレスが強くなってきたのだろう、身体の揺れがどんどん多くなる。隠し事がないのなら、なぜ、こんなにも身体が揺れるのだろう。


 会見での返答にも、嘘と思えるサインが潜んでいた。嘘をつく人は嘘がばれることを恐れて、時間や場所など詳細について話すのを避ける傾向があるが、罪悪感からなのか否定の仕方が曖昧になりやすい。自分の声かと聞かれても、福田氏は「自分のものかどうかわからない」と否定的な言い方をしたり、「そういうものですか?」と逆質問したり。完全否定はしないのだ。



 間の取り方も特徴的だった。自身の会話かと聞かれると、答えるまでに間があいた。女性記者との会食についても「えっと…」と間があいて、飛躍的にまばたきが増える。嘘をつく人は、話し始める時や言葉の間に間ができることが多く、そのような間に、福田氏のように「あのう」「あの」といった言葉が入りやすい。これは自然に聞こえるように話そうとするからだと言われる。音声データについても「あ〜んな発言をしたことはない」と強調した。隠したいと思うことほど、声の調子や言い方が変わるものである。


 そして嘘をついている人は、人の気持ちや感情について話そうとはしないとも言われる。福田氏が、告発した女性記者の今の気持ちを問われても、「わからない」と答えたようにだ。見ていると、やっぱり福田氏の返答には疑念がわいてくる。


 だが福田氏は、今回のセクハラ疑惑による辞任、いや違った、疑惑により仕事ができない状況になったことによる辞任には、不満のようだ。自身の処分の可能性について聞かれると、「わかりません」と答えたが、瞬間的に口を尖らすようにして口先を膨らませたのだ。これは聞かれたこと、話していることに対して、不満があり反対しているという仕草である。おそらく「なんで、私がこんなことで…」というのが、彼の本音なのだろう。


 翌日にはセクハラ疑惑を否定しながらも、音声データに関して「一部しか取ってない」「全体を見てくれ」と発言した福田氏。誰とどこで交わした会話なのか、それは覚えているらしい。否定を続ける福田氏に、テレビ朝日は財務相に抗議文を提出した。


 福田氏は週刊誌側と争う姿勢を見せているが、問題が長引けば財務相ばかりか、政権に対する世間の風当たりも強くなっていくばかり。さぁ、どうする福田事務次官?

NEWSポストセブン

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