「ひょえ~!」藤井聡太竜王・名人のリアクションが話題 即座に読み切る様子にファン騒然「みえてるな」/将棋・ABEMA地域対抗戦

2025年4月22日(火)11時0分 ABEMA TIMES

 「ひょえ〜」と驚いたかと思えば、すぐに読み切り。この切り替えも強さの一端か。日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 2025」の決勝、関東B 対 中部が4月19日に放送された。第6局、関東Bの監督代行・永瀬拓矢九段(32)と、中部・澤田真吾七段(33)との対戦で、永瀬九段が放った一手に藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)が瞬間的に驚くものの、すぐに手の効果を見極める様子にファンから騒然となる一幕があった。

【映像】藤井竜王・名人の「ひょえ〜」

 藤井竜王・名人と永瀬九段といえば、まだ藤井竜王・名人がデビュー間もないころから研究・練習パートナーとなり、共に腕を磨いたのか業界内、ファンの間でも有名な話。今でも永瀬九段は、藤井竜王・名人について聞かれれば饒舌となり、また藤井竜王・名人も永瀬九段の研究量、将棋に向き合う姿勢には尊敬の念を抱く。それだけに両者ともに、指し手の持つ意味は、すぐに分かるほど知り尽くしているとも言える。

 スコア3-2と中部がリードして迎えたステージ2の初戦、第6局。流れを取り戻すべく登場した永瀬九段は、先手番から居飛車・穴熊に。対する澤田七段は四間飛車に金無双という構えで応じた。戦いも100手を過ぎて終盤、両者ともに相手玉への寄せ合いとなったところ、107手目に永瀬九段は▲6一金と打ち込んだ。玉に迫る一手だけに、見ていた周囲の棋士たちもヒヤリとするもの。控室で見守っていた藤井竜王・名人も「ひょえ〜」と、悲鳴にも似た声をあげて驚いた。

 ところが次の瞬間、藤井竜王・名人はすっと冷静になっていた。「でも、なんでもないんじゃないですか、これは」。その間、わずか数秒。その目には、▲6一金という一手が、それほど有効な手ではないと映ったようで、ABEMAの「SHOGI AI」でも、その言葉を裏付けるように、50%と拮抗していた勝率が、後手・澤田七段に60%超と傾いた。

 解説の豊川孝弘七段(58)も「なんだろう、これ。(後手は)取っちゃいけないですけど。でも、あんまりいい手には…」と半信半疑の一着。その後は一時的に先手が優勢になった局面もあったが、最終的には澤田七段が永瀬九段を下すことになった。ファンからは、瞬時に▲6一金の価値を見極めたこと、またその前のコミカルなリアクションに対して「なんでもないそうです」「聡太のひょえー」「聡太はみえてるな」という声が寄せられていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

ABEMA TIMES

「藤井聡太」をもっと詳しく

「藤井聡太」のニュース

「藤井聡太」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ