富田望生&池谷のぶえ、多くの人を悩ます“キャリアと家庭の選択”をリアルに表現

2025年4月22日(火)19時57分 ジェイタメ


東京ガスが、企業CM『家族の絆』シリーズより、「ふたつの人生」篇(以下「本CM」)を公開し話題となっている。
本CMでは、令和の時代に働く娘と、平成の時代に働いていた母親の姿を通して、今と昔の“当たり前”の違いを描いている。また、多くの人々を悩ませる、キャリアと家庭の両立や人生の選択を、時代の変容と共に描いている。娘役を富田望生、母親役を池谷のぶえが演じている。二人のリアリティ溢れる演技に注目だ。


https://youtu.be/EqB_SkUTVKk


本CMでは、令和の時代に働く娘と、平成の時代に働いていた母親の姿を通して、今と昔の価値観の違いを描いている。夕方早々に会社を出てピラティスに行く娘に対し、仕事終わりに社員みんなで“飲みニケーション”に行く母親など、それぞれの時代の“当たり前”の違いが映される。
現代のような自由な働き方の選択肢が少なかった時代。仕事を続けたいという気持ちがありながらも、結婚して家庭に入ることになった母親は、今の娘が生き生きと働く姿に、本来なりたかった“仕事を続ける自分の姿”を重ねる。しかし、子育ての楽しかった日々を振り返り、この選択も正しかったと、後悔のない気持ちを明かす。一方で、母親と同じくキャリアと家庭の選択に迫られた娘。キャリアを選び、不安な顔を覗かせる娘の選択を、母親は応援する。時代と共に変わった価値観と、時代が変わっても変わらない普遍的な悩みを軸に展開される、未来をつむぐ人たちの物語となっている。





■富田望生、池谷のぶえ インタビュー
——CMでは、今と昔の女性を取り巻く環境の違いが描かれていますが、お二人が仕事場やプライベートで、今と昔の違いやギャップを感じる瞬間はありますか?
池谷さん:お仕事の流れで、ご飯に行きましょうとか飲みに行きましょうとか、そういうことが当たり前の世代だったんですけど、今はやっぱり若い方とお仕事をしたりしていると、それが必然ではないんだなっていうのは感じたりしますね。
富田さん:私もよく、誘っていいか分からないと言われることがありますね。舞台の稽古の期間とか、次の日が稽古休みだと、飲みに行きたかったりするけど、誘っていいのかなと、ストッパーがかかると仰る方もいるので…
池谷:難しいですよね。本当は行きたいなと思っているのかもしれないけれど、みたいな。
富田:私はすごい好きなんですよ、そういう時間が。
池谷:望生ちゃんはね(笑)。
富田:正直にいろんなことを伝えていただける場だなと思うと、すごい良い時間だなって思います。
池谷:先輩たちが勇気を持って、ちょっとどうかな?って言ってみたら、きっと参加しやすいかもね。
富田:私も地方公演の時とか、ちょっと劇場近くでこんなところがあるんですけど、隙間時間があったらどうですか?と言うことがあります。
池谷:頼もしいです。有難いですね。

富田:私はあまりギャップを感じていないのが幸せだなと思っていて、多分先輩方が合わせてくださっている瞬間があるんだろうな、と感じるんですよね。逆に言うと、後輩がどんどん出来てきて、また新しい世代が生まれた時に、それに対応できるだろうか、という不安があります。今ですら、言葉が分からなかったりすることがあるんですね。
池谷:それは、後輩の方に対してってこと?
富田:会話の中で、それどういう意味?っていうワードが…
池谷:もう世代間ギャップがあるの?望生ちゃんの世代で?
富田:追いついていないかもしれないと思って…
池谷:じゃあいよいよ私なんて…(笑)
富田:どんどん差が開いてくると、もっとそういうことが生まれるだろうなって。それを考えると、今の先輩方ってすごく見守ってくれているし、見守ってくれながらも自分のスパイスを与えてくれるのがすごくお上手だなと思って、そうなれるかなあというのを感じているところです。
池谷:望生ちゃんの素晴らしいところは、先輩方も安心して寄り添えるというか、そういう雰囲気を持っているからだと思うんですよね。だから、余計にそう感じるんだと思う。


——後輩との会話で、分からなかった言葉とは?
富田:「了解」のことを「り」と言う方とかいらっしゃるじゃないですか。メールとかで「り」ってきた時に、「ん?打ち間違えたのかな」と思って「りってなに?」って返信したことがあって、そしたらご丁寧に「了解ですって意味です」って返ってきて。恥ずかしかったです(笑)。


——池谷さんは昨年に舞台デビュー30周年を迎えましたが、この30年を振り返っていかがですか?
また、デビュー10周年の頃のご自身は、どんな様子でしたか?
池谷:改めて30年もやっているのかと思うとびっくりしちゃいますけど(笑)。でも本当にあっという間というか、目の前のことを、どんどんどんどんやっていくことであっという間だったので、自分が何十周年かっていうことを考えたこともなかったですね。つい最近のことを振り返るというよりも、若かった頃、20代前半の頃のことの方が何度も何度も思い出させられるというか。そこに今のお仕事のヒントもあるような気がします。望生ちゃんと同じくらいの10周年の頃って、今までやっていた自分のフィールドから、ちょっと外に出るような時だったので、そこでものすごく変化したなという感覚はあります。
望生ちゃんは、よくインタビューとかで、私の名前を挙げてくださって。「こういうふうになりたいです」って目標にしていだだいていたんですね。それはとんでもないというか、私がいつも望生ちゃんのお仕事ぶりを見るたびに、「すごいな、すごいな」って感心してしまって。望生ちゃんはもうデビュー10周年だから、どこかで「もう私の名前を挙げなくても大丈夫」って言わなきゃって、ずっと思っていました(笑)。


——富田さんは今年が俳優デビュー10年ですが、この10年を振り返っていかがですか?
また、デビュー30周年を迎える頃には、どのようになっていたいですか?
富田:そう、10周年経ちました(笑)。
池谷:おめでとう!(拍手)
富田:デビュー作で、のぶえさんがお母さん役だったんです。その時から監督に、「とにかくのぶえさんを追いかけなさい」っていうのはずっと言われていたから、初めて生で舞台、お芝居を見に行ったのも、のぶえさんの舞台で、3時間半以上ぐらいあったんですよ。でも全然お尻も痛くないし、本当にただただ食い入るように見ていて、いつかこんなふうに板の上を駆け回りたいってすごく目標にしていて。なので、もうちょっと目標にさせてください(笑)。
池谷:そのために頑張らねばならないですね(笑)。
富田:本当にずっと言っているのが、デビュー作の時に(池谷さんと一緒に演じたのが)すごく仲良い家族だったんですよね。愛情をたくさん注いでもらったっていう女の子の役で、それがすごく印象深くて。こんな風に愛を子ども役の方に渡せられる役者になるのがずっと目標なんですよね。なので、30周年の頃には、もっとお母さん役とかをやることが増えていると思うので、その都度、親子になる方に、物語の中でもそうですし、それ以外の撮影の休憩中も含めて、のぶえさんから頂いたような、あたたかい愛情を渡せられるような役者になるのが目標かなと思っています。


——芸能界の先輩後輩関係にあたるお二人。お互いに何か聞きたいことや相談ごとはありますか?
富田:正直、「うっ」(苦しそうな表情)ってなるような瞬間があると思うんです。悔しいとか、つらいとか、いろんな感情。私はそうなると結構ぐるぐるしちゃって、眠れないとか、大泣きするまでスッキリしないとか。分かりやすく大泣きしたらちょっとすっきりするタイプではあるんですけれども、年々歳を重ねるごとに、自分のことで涙を流すってことがなくなってきて、感情の発散の仕方がどんどん分からなくなってきているんですよ。なので、「うっ」ってなった日の夜とか、どんな風にしているのかが気になります。
池谷:なるほどね。自分の時間で何か楽しいこととかはあるの?その時々夢中になることとかはある?それをやってもあんまり解消はされないんだ?
富田:一時期、ぱんって忘れるんですけど、また思い出しちゃうんですよ。
池谷:私もそういうのを引きずってしまうタイプなんだけど、でももし「ん?」と思うことがあったとしたら、それをちゃんと、「そっか、うん」と(認める)。頭にきたとか、辛いとか、悔しいとかって、一回ちゃんと認めて、はい、さようならって。クルッと踵を返すくらいの忘れる力みたいな、すぐ忘れる力っていうのは(持っていると)楽かもしれないね。
富田:一回ちゃんと認めること、絶対受け入れてから忘れる。
池谷:受け入れないと、ずっと思っちゃうと思うから、「はい、悔しかったです、はい、頭に来ました」って。でも私も全然出来てないんだけどね(笑)。
富田:ちょっと頑張ってみます。やってみます。


池谷:私は、演技のことで聞きたいんですけど…
富田:ええ(笑)
池谷:すぐ泣いちゃうっていう演技が難しいんですよ。とても時間をかけないとできないタイプ。望生ちゃんはたぶん得意なんじゃないかなと思うんだけど、どういう感情の流れで(演じているのか)、その(役柄の)気持ちになっていくとそうなる、自然になる(泣ける)ってこと?
富田:そうですね。
池谷:そうなんだ!「難しい!」って時はないの?
富田:あんまりなくて。それこそ、涙の間に点描が入って、過去の映像が流れたりとか、過去の映像と言っても私が出演していないカットとかもある中で、点描を挟むとなかなかその間で気持ちを作るって難しいなって、一見脚本を見ると思うんですけど、意外と撮影現場に行くと、綺麗にフラッシュバックしてきて。
池谷:おお〜天才がいる(笑)
富田:自分(の役)が踏んできたものを思い返すと…
池谷:自分のところを通さないとってことね。何かすごいテクニックがあるのかと思った…!
富田:でも、体の中のここを意識すると笑えて、ここを意識すると泣けて、という方もいらっしゃるらしいです。でも私はそういうのは全くできないので、とにかく自分で回想シーンを作って、たどって、そこ(泣く演技)に至るということをしています。

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