アイドル劣等生だからこその躍進、菊地亜美による逆転の“ウザプロデュース”力

4月22日(月)8時40分 オリコン

アイドル劣等生から”ウザプロデュース”力で逆転を果たした菊地亜美 (C)ORICON NewS inc.

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 昨年2月に一般男性と結婚、最近はRIZAPのCMで“プヨプヨ腹”を公開するなど、“自腹を切った”話題の提供を続けるタレント・菊地亜美。その実力から、岡田結実は「神」と崇め、バラエティ女王・若槻千夏さえも「ライバル」として名を挙げるほど。以前は「ウザい」、「嫌い」などのアンチコメントも目立ったが、最近ではそのウザさこそが彼女の持ち味となり、周囲にイジられながらも愛されているようなのだ。菊地亜美がただの“ウザキャラ”から脱却し、好感の持てる絶妙なウザさを確立した自己プロデュース力とは?

■千鳥、オードリーらもイジりまくり!その場にいなくてもネタにされる菊地需要の高さ

 小島瑠璃子、鈴木奈々、藤田ニコル、滝沢カレンの4強に肩を並べる勢いでバラエティ界に欠かせない存在となった菊地亜美。2006年に16歳で芸能界に入り、2008年にアイドルグループ・アイドリング!!!に加入、2014年に卒業。多いときは年間200本以上の番組に出演。当初は「ウザい」、「イライラする」などと言われていたが、今ではウザすぎず、イジりやすい愛されキャラを確立。国民的アイドル・嵐の二宮和也からのお決まりの“ブスいじり”も、彼女しか成し得ないネタとなったのである。

 さらには、本人が出演せずとも「菊地亜美」の名が挙がり、他の芸能人の笑いのネタにされることも多くなった。昨年10月に放送された『若林ノブ秋山の揃いも揃って言ったコト』(日本テレビ系)では、「すぐLINEを教えてくれそうな芸能人」とのテーマにオードリー・若林正恭が「菊地亜美とか教えてくれますよ」と発言。すると千鳥のノブも「亜美ちゃんの(LINEは)オレ聞いたわ」と証言し、「結婚して大阪でも仕事の幅広げたいので、大阪で力のある作家さん紹介してもらっていいですか」という菊地のリアリティありすぎの発言を暴露。ネットでも「番組に出演してないのに、真っ先に名前を挙げられた菊地亜美に笑った」などと大いに盛り上がったのである。

 また、今年の元旦に放送された『笑神様は突然に…』(日本テレビ系)でも、歌手・青山テルマがその場にいない菊地に対して「マジむかつくんすよ」、「クソ興味ねえ」と毒を吐き、3月7日放送の『フジモンが芸能界から干される前にやりたい10のこと』(AbemaTV)では、アイドリング!!!で同僚だった朝日奈央が「(メンバーはみんな可愛くないけど菊地は)一番かわいくないです」と笑顔で答えるなど、菊地が出演していない番組でネタにされることも定番化。ネタにする側にしても、菊地なら許されるといった安心感が伝わるし、なにより、現場にいないにも関わらずトークネタにされる(編集でもカットされない)ということ自体、彼女の需要の高さが伺える。

■のろけまくっても嫌われない、“絶妙な塩梅”をコントロールするバランス感覚

 実際、菊地亜美にはネタにしたくなるウザネタが満載だ。直近では、「家でウザすぎる嫁なうに使ってね」とのコメントとともに投稿されたインスタが話題に。「エイプリルフールなのにこの人(夫)私に騙されたー!この人騙されたー!」と愉快に歌いながら踊る動画に、「クセになるウザさ笑!」、「ウザいけどなんか可愛い」などのコメントが寄せられ、ウザさを前面に押し出すことで、一般層でさえ“ウザ負け”するという独自のポジションを確立しているのである。

 また、菊地は以前「最近はテレビに出るようになって周りにちやほやされる機会も多くて、逆にそれが嫌」、「可愛くなりすぎないように気をつけている」と発言し、ウザキャラの障害になる要素を明確に認識しながら、視聴者から嫉妬されないギリギリのラインを保つという絶妙なバランス感覚も持ち合わせていることをうかがわせている。

 結婚後のスタンスを見ても、菊地の“ウザさのキープ力”が光る。南海キャンディーズ・山里亮太に「人の幸せという武器ってさ、攻撃力低めだよね」と評されたように、結婚によって菊地の仕事が激減するのではないかとの危惧もあった。しかし、菊地は結婚ネタを控えるどころか、SNSではラブラブ写真を連投し、出演番組ではのろけコメントを連発。毎回、のろけ話の前置きに「本当にのろけとかじゃないんですけど…」といちいち念を押すほか、未婚のタレントに上から目線で恋愛アドバイスまでする始末。しかし、それがまたウザがられることを計算した“のろけネタ” であることは言うまでもない。

■アイドルとしては優等生ではなかったからこその並々ならぬ努力

 なぜ、そこまで菊地は“ウザがられたい”のか。理由のひとつに、デビュー当初の不遇時代があるかもしれない。菊地は、アイドリング!!!に所属するまでにオーディションを約50社受け、事務所に内緒でティッシュ配りなどのアルバイトをしながら、菓子パンの「ミニスナックゴールド」1個という生活を日々送っていた時代があったという。

 晴れてアイドリング!!!のメンバーとなった後も、最初のMVでは3秒しか露出がなく、CDのジャケット写真も端っこ。そんな中で、20人にもおよぶメンバーから突き抜けるために菊地が選んだ舞台はバラエティだった。アイドルとしてのビジュアル、歌唱力、ダンスでは勝負できないままグループ内で埋没していくのではなく、メンバーの誰よりもトーク術やバラエティスキルを磨いてきた結果、自己プロデュース能力にも長け、今の“ウザキャラ”が確立されたのである。

 実際、バラエティ界で生き抜くための菊地の“努力”は半端ではないようだ。たとえば、「夜中の何時になろうとその日放送のバラエティをすべてチェック」、「番組アンケートにはどこを拾われてもいいように詳細に回答」、「立ったままのトークのときはゲストタレントの近くに立つ」、「自分がメインでしゃべっているときとガヤを入れるときの声の音量を適正に分けている」等々、その努力と戦略は、7年間レギュラー番組で共演したバカリズムが「十分なくらい勉強家」、「MCごとに分析している」と評していることからもうかがえる。しかも、売れるまでには、事務所に出社して掃除や電話番をしたり、プロデューサーなどのテレビ関係者に「菊地亜美です!この資料見てください!」とマネージャーと一緒に資料を配るなど、惜しみない売り込みをするとともに、裏方のスタッフへの配慮も欠かさなかったのだ。

 先日、RIZAPのCMに出演した際、同じくバラエティで活躍する小島瑠璃子がTwitterで「太ってるとこのほうが長くない?」とつぶやき、話題となった。しかし菊地亜美は、やはり「痩せてキレイになった私」より、嬉々として「下っ腹をボヨンボヨンさせている私」のほうが似合うと断言しており、まさに菊地の生き様がわかる“好CM”となった感もある。

 ウザがられながらもグイグイと自己アピールをするが、たゆまぬ努力に裏打ちされた適切な計算によって、菊地は本気ではウザがられない親しみのあるウザキャラを獲得したのである。ここにきて同じアイドリング!!!出身の朝日奈央もブレイク予備軍として多数のメディアに出演。これもグループ内でバラエティに先陣を切った菊地が、後進への道を切り開いた結果とも言えるだろう。独自に形成した“筋金入り”のウザキャラが今後どのような進化を遂げていくのか、大いに期待したいところである。

オリコン

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