小泉今日子 号泣でお別れの言葉...「かわいい妹」中山美穂さんお別れの会 天国へ“トリセツ”5箇条

2025年4月22日(火)18時2分 スポーツニッポン

 昨年12月に急逝した中山美穂さん(享年54)のお別れの会が22日、東京国際フォーラムで開かれた。女優の小泉今日子(59)がお別れの言葉を読んだ。関係者によると、中山さんが亡くなってから沈黙を貫いていた小泉は大粒の涙を流しながら、40年来の親友に言葉を掛けた。

 中山さんとはともに1980年代にトップアイドルとして活躍。プライベートでも深い親交があり、中山さんは小泉のことを“姉”として慕っていた。

 小泉は黒いリボンのまとめ髪姿で遺影の前に立ったという。中山さんとの出会いを「初めて会ったのがテレビ局の控え室。狭い部屋を2人で使うことになったね。その時あなたはまだ16歳。右も左も分からない新しい世界に飛び込んでしまっておびえている子猫のようでした」と回想。「何が本当で何が嘘なのか分からなくなるようなこの世界での忙しい日々の中、それを見極めるにはまだ幼いあなたの瞳の中には自分の心の中の真実、強い意志が流れていました。その瞳はずっとあなたの魅力だったよね」と天国の中山さんに優しく語りかけた。

 「その瞳を見た瞬間にこの子とは仲良くなれそうだと思ったのでした」とし、「予想通り私たちは、“美穂”“きょんちゃん”と呼び合い、旅行に行ったり、一緒にお酒を飲んではしゃいだり、楽しい青春の時間をたくさん過ごしました」と懐かしんだ。

 「それぞれの人生が新たな局面を迎え、会う機会が減り、美穂はどうしてるかなと思いながらも日々に忙殺され、ほっておいてもきっとどこかで必ず会えるでしょうと思っていました」と振り返った。そんな中訪れた突然の別れ。「会ったら話したいことがたくさんありました。この祭壇の前に立ち、お別れの言葉を述べるのは想定外でした」と悲しんだ。

 「ファンの皆様も大きな喪失感の中でつらい日々をお過ごしのことと思います。でもファンの皆さんが、毎日のようにあなたの歌う姿、あなたの演じる姿、ため息が出るほど美しいあなたの写真などをSNSに投稿してくれていますよ」と涙声で中山さんに語りかけた。「初めて見るものもたくさんあって、今更ながら、俳優、歌手としての美穂のすばらしさを目の当たりにしています。ファンの人達の前で歌っている美穂は一番綺麗で一番素直な美穂です」とし、「愛され、愛す。シンプルなことだけれどもとても難しい関係をきちんと築いていたんだと思います」と話した。

 小泉は「天国で出会った方たちのために美穂の取り扱い注意を箇条書きで記します」とし、注意点を5つ挙げた。

 「1、ものすごく楽しそうにはしゃいでいる時は、心の中に大きな問題を抱えている可能性があります。寄り添って目を離さないでください」、「2、機嫌が悪そうに見える時には、おいしい食べ物やお酒を与えると簡単にご機嫌になります」、「3、自分の気持ちを言葉にするのが苦手です。それゆえ限界まで我慢しまうことがあります。そんな時は抱きしめてあげてください」、「4、根が優しいので、すぐに人を信用してしまい騙されたり利用されたりすることがあります。守ってあげてください」、「5、根が素直なのでよく泣きます。大粒の涙を流します。つまり、ハンカチのご用意を」と天国に呼びかけた。

 続けて「最愛のお姉様を突然亡くし、大きな失意の中、気丈に振る舞う中山忍さん本当に立派でした。頼もしい妹に美穂も感謝していると思います。これからもますます人生を輝かせてください。美穂もそれを望んでいると思います」と妹の中山忍を気遣った。

 小泉は「いよいよ私はある言葉をあなたに言わなけばなりません」と声を震わせ、「美穂、さようなら。美穂、よく頑張ったね。美穂、ありがとう。かわいい妹。美穂、元気でね。美穂、そのうち行くから待っててね」と涙をこらえきれず、号泣した。

スポーツニッポン

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