中山忍 姉・美穂さんのお別れ会も「夢だったらよかった」涙流し「ただ、もう一度会いたい」

写真を拡大

　昨年12月6日に自宅の浴室で不慮の事故のため死亡した歌手で女優の中山美穂さん（享年54）のお別れの会が22日、開催された。開式前、妹で女優の中山忍（52）が囲み取材に応じた。

　忍は、お別れの会開催にあたり「これが夢だったらよかった」とショックを隠しきれず。姉の死に直面し「なんでいないのかなとか、もっとこうしてあげたらよかったなとか後悔みたいなものもたくさん出てきました」と無念を語った。

　弟と3人姉弟。美穂さんは常々「忍と弟のことはお姉ちゃんが守るからね」と口にしていたという。「最近姉を思う時は、一緒に遊んだ幼い頃の姉の姿が目に浮かぶ」。

　忍の相談や愚痴に「忍は大丈夫だよ」「大丈夫だ、しのぶは可愛いから」と背中を押していた美穂さん。「そのときは恥ずかしくて聞こえないふりをしてしまったんですけど、これから何があってもお姉ちゃんは“しのぶは大丈夫だから頑張れ”って言ってくれてると思うので、その言葉を大事にこれからも仕事を頑張りたいなと思います。私が仕事を頑張ることで、皆様に姉を思い出して頂けるように」と、在りし日の言葉をかみしめた。

　大スターになった姉の姿には「トップアイドルってこういうことなんだなって。それが羨ましくもありましたし、コンプレックスでもありました」と忍。当時は言葉にできなかったが「皆様に愛していただきました中山美穂は、偉大だった」と改めて語った。

　しかし、思いも寄らないデビュー40周年での急死。「ファンの方に直接、“40年応援してきてくださってありがとうございます”と言いたかったと思う」と大粒の涙をこぼした。美穂さんにかけたい言葉を聞かれ「まだお別れを言いたくないんですね。なので…“ただ、もう一度会いたい”」と涙した。

　そして「1つだけ、ファンの方にお願いしたいことがあって」と切り出すと「皆さんが姉のことを思い出してくださる度に、姉のそばにふわふわってお花が咲くそうなんですね。姉の歌や映画やドラマがたくさん残されていますので、何かの折には姉の歌を聞いていただき、作品を見ていただいて、姉のそばにたくさんの花を咲かせてあげてほしいなんて、お願いしたいです。本当に姉のことが大好きだったので、妹の勝手なお願いなんですけども、どうか、いつまでも姉のことを覚えていてください」と切実に呼びかけた。