テレビ朝日社長 フジ問題第三者委員会報告に言及「重い指摘...私たちも襟を正してやっていきたい」
2025年4月22日(火)14時25分 スポーツニッポン
テレビ朝日は22日、東京・六本木の同局で定例社長会見を行い、中居正広氏氏(52)の性暴力に端を発するフジテレビ問題の第三者委員会の報告について言及した。
同局の篠塚浩社長は「報告書を読ませていただいた。私たちは評価をする立場ではないと思うが、コンプライアンスや情報の発信の仕方など、重い指摘だったと思う。私たちも襟を正してやっていくということに尽きると思う」と語った。フジHDの経営改革に対する感想については、「コメントを控えさせていただきたい」と話すに留めた。
フジテレビの問題を巡っては、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが16日、同局の親会社フジ・メディアHDに12人の社外取締役の選任を求める株主提案を送付したと発表した。ダルトンが選任した新たな取締役候補は12人。当初から名前が挙がっていた金融大手SBIホールディングスの代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏を筆頭に、さまざまな経歴の人物を集めた。
北尾氏は17日、都内で会見を行い、フジ・メディアHDに対し「敵対するなら徹底的に勝負する」などと厳しい言葉で経営改革を迫った。
また、経営改善に向け、「意識改革」「人事・組織改革」「ビジネスモデル改革」の3点を挙げ、「手荒なことはしたくない」としながらも「反省もなく、まともな良識に対抗するなら、いつでも受けて立つ。(株を)5%くらい買うのはわけない」と威圧した。フジHDが発表済みの経営陣の選任案についても「不十分」と批判。同社が「物言う株主」であるダルトンと協議して人選を再考すべきだと主張した。
一方、フジ・メディアHDの金光修社長は同日、6月に予定されている株主総会に向け「企業価値の向上のためのより適切な取締役構成について検討を進めている」との声明を発表。
北尾氏が示した経営改革の提案については「敵対する立場ではなく、検討し、我々の考え方をまとめていきたい」と述べ、北尾氏側と協議する意向を明らかにした。北尾氏が「不十分」と指摘するフジHDの経営陣の選任案について、金光氏は「最終ではない。さらに改定していく」とした。6月に予定されている株主総会に向け「速やかに決めて発表したい」と話していた。