史上最大の音楽フェス映画「パリピ孔明 THE MOVIE」

2025年4月22日(火)15時12分 スポーツニッポン

 【映画コラム・CINEMA INFINITY】「パリピ孔明 THE MOVIE」(4月25日公開) 三国時代の天才軍師・諸葛孔明(向井理)が1800年の時を超え、なぜか現代の渋谷に転生。アマチュアシンガー月見英子(上白石萌歌)の歌声に心奪われた孔明は、英子を売り出すため軍師となり、さまざまな策を講じていく。

 そんな時、日本を代表する3大音楽レーベル、KEY TIME、SSSミュージック、V−EXが頂点を競う史上最大の音楽バトルフェス<MUSIC BATTLE AWARDS 2025>の開催が決定。孔明と英子も参戦する。しかし、そこには三国時代の宿敵だった司馬懿=しばい=の末裔である司馬潤(神尾楓珠)と妹のshin(詩羽)も参戦。果たして孔明は音楽の力で天下泰平を実現できるのか…というストーリーです。

 人気漫画が原作で、テレビドラマにもなったので、おなじみの人は違和感なく物語に入っていけるのですかね。でも、これがファーストコンタクトとなりますと、なぜか渋谷に転生の「なぜか」の説明が浅いのが気になり出して。それ以降も、荒唐無稽な設定がいろいろあり、少々途方に暮れながら鑑賞していました。しかしながら、見進めていくうちに、この状況にハマっていきます。ハマるというか違和感がなくなります。逆に細かい説明はない方がスムーズに話が展開していいです。この潔さが、この作品の魅力かも。いろいろ状況説明していくと、ますますリアリティーがなくなり、物語が小さくなりますからね。ただただ、この魅力的で突飛なシチュエーションを楽しむべしです。

 一番の見ものとなるフェスのライブシーンでは、すごい肩書の多くのアーティストが登場します。今の音楽シーンをよく知らない身としては、全員が本物の大物アーティストなの?と思ってしまうほどの出来。これもドラマの楽しさですね。他の出演は、ディーン・フジオカ、森山未来ら。渋江修平監督。 大阪ステーションシティシネマなどで4月25日公開。(樋口 徹)

スポーツニッポン

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