「何か得したの?」藤井聡太竜王・名人、超一流の間合いにトップ棋士たちが脱力「私だったら190分…」/将棋・ABEMA地域対抗戦

2025年4月23日(水)8時0分 ABEMA TIMES

 七冠王が見せた異次元の読みに、トップ棋士たちも脱力状態となった。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の決勝戦、関東B 対 中部が4月19日に放送された。中部所属の藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)が登場した第4局では、繊細な駆け引きの中で超一流の間合いを披露。仲間も相手チームも困惑するレベルでの驚きを隠せない様子だった。

【映像】のけぞってる…藤井七冠の指し手に対するリアクション

 藤井竜王・名人の登場は、チーム中部1勝2敗で迎えた第4局。前年度のNHK杯決勝でも対戦したベテラン・郷田真隆九段(54)との一戦に臨んだ。相掛かりの出だしから急戦含みの展開となると、互いに積極性を見せて開戦。後手番の藤井竜王・名人は約2分ほどじっくりと持ち時間を使い△8七角と敵陣に飛び込んだ後、△3三銀と間合いを図る高度な技を見せた。

 これに中部の控室では、豊島将之九段(34)が「すごい間合いですね」と思わず苦笑い。さらに、チーム監督の杉本昌隆八段(56)は「これ、なんか得したの?」とキョトン顔を見せていた。

 また、関東Bの作戦会議室では永瀬拓矢九段(32)が「え〜!すごいなあー!」と悲鳴にも近い声を上げ、伊藤匠叡王(22)とともに脱力状態に。高見泰地七段(31)は「これは驚きました。私だったら190分(くらいの長考になる)。100倍違う…」とし、驚きを隠せない様子だった。

 トッププロたちが見せたリアクションにファンもざわつき、「みんな引いてるやん」「ザワザワしてる プロ棋士達」「永瀬が恋する乙女やんw」「永瀬さん楽しそう」「なんで永瀬さんが嬉しそうなのよ」「藤井さんが強いと永瀬さんがうれしい」「匠の顔ひきつってた」と多数の反響が寄せられていた。

 藤井竜王・名人と盤を挟む郷田九段も、思わず左手を額に当てて困惑。解説を務めた豊川孝弘七段(58)も「(指し手が)見えない。3三銀と上がっただけで、かなり後手が良い感じになった」とお手上げ状態となっていた。

 8七角の打ち込みから主導権を握った藤井竜王・名人は、完全攻勢に出て郷田九段を圧倒。相手に一切力を出させない完封勝利を飾り、華麗に白星をチームに持ち帰った。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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