オダギリジョー×高石あかり×松たか子ら共演『夏の砂の上』、豪華キャストが織りなす珠玉の予告映像解禁
2025年4月23日(水)7時0分 クランクイン!
本作は、読売文学賞 戯曲・シナリオ賞受賞の松田正隆による傑作戯曲を、気鋭の演出家・玉田真也の監督・脚本で映画化。
雨が降らない、夏の長崎。小浦治(オダギリジョー)は幼い息子を亡くした喪失感から、妻・恵子(松たか子)と別居中。働きもせずふらふらしている治の前に、妹・阿佐子(満島ひかり)が、17歳の娘・優子(高石あかり)を連れて訪ねてくる。阿佐子は1人で博多の男の元へ行くため、しばらく優子を預かってくれという。こうして突然、治と姪の優子との同居生活がはじまることに。高校へ行かずアルバイトをはじめた優子は、そこで働く先輩の立山(高橋文哉)と親しくなる。不器用だが懸命に父親の代わりをつとめる治との二人の生活に馴染んできたある日、優子は、恵子と治が言い争う現場に鉢合わせてしまい…。
愛を失った男、愛を見限った女、愛を知らない少女…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った心に、小さな希望の芽を見つけていく姿を描く、切なさと温かさが交錯する珠玉の物語。
主人公・小浦治を本作の共同プロデューサーも務めるオダギリジョー、治の姪・優子を高石あかり、治の妻・小浦恵子を松たか子、優子の母で治の妹・阿佐子を満島ひかり、優子へ好意を寄せる・立山を高橋文哉、治が働いていた造船所の同僚・陣野をフォークシンガーの森山直太朗、同じく同僚・持田を光石研が演じる。
予告映像は、雨が降らない夏の長崎で、蝉の声が鳴り響く中「あたしは一体なんやったとね」、「なんやったとやろか」という、修復できないところまできてしまった夫婦の会話からはじまる。幼い息子を失い人生の時が止まってしまった主人公の治。彼を見限った妻・恵子の傍らには、治の元同僚である陣野が寄り添っている。
治は、かつての職場であった造船所のある港を臨む、坂にある長い階段の途中に建つ一軒家に住んでいる。そこに突然、17歳の娘・優子を連れて訪れた治の妹・阿佐子は「この子を預かって欲しい」と言い残し、優子を置いて去っていく。この家に残されている治の息子の痕跡に気づいた優子は、「おじちゃんの子どもって死んじゃったの?私のいとこだったのに。私そういうのいないから」と、母親以外の身寄りがない寂しさをもらす。
一方、新しい職につかずふらふらしている治は、陣野に「情けない」と言われ、激しく反発。最後は優子と立山の瑞々しいシーンや登場人物たちの印象的な表情と共に、「乾ききった心に、一筋の希望が染み込んでいく」というナレーションが流れて幕を閉じる。愛を失い前に歩み出せない治と、愛を知らない優子。二人の突然の同居生活からはじまる物語の行方は?
豪華キャストが織りなす柔らかくもヒリヒリとした人間関係。夏の暑さや風、匂いまでもが感じられる繊細な映像。そして後半から登場人物たちに温かく寄り添うかのように流れる、原摩利彦による音楽も印象的な、情感豊かな予告となっている。
映画『夏の砂の上』は、7月4日より全国公開。