バカリズム脚本&山田裕貴主演『ベートーヴェン捏造』映画化決定 共演には古田新太も
2025年4月23日(水)7時0分 クランクイン!
本作は、19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った歴史ノンフィクション『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫)を基に実写映画化。
耳が聞こえないという難病に打ち勝ち、歴史に刻まれる数多くの名曲をのこした聖なる孤高の天才ベートーヴェン。しかし、実際の彼は下品で小汚いおじさんだった…?
世の中に伝わる崇高なイメージを“捏造”したのは、彼の忠実なる秘書シンドラー。憧れのベートーヴェンを絶対に守るという使命感から、彼の死後、見事“下品で小汚いおじさん(真実)”から“聖なる天才音楽家(うそ)”に仕立て上げる。シンドラーはどうやって真実をうそで塗り替えたのか? 果たしてそのうそはバレるのかバレないのか—?
バカリズムは原作ノンフィクションを丁寧にひもとき、さらに緻密な取材を加え脚本化。世紀の大スキャンダルを、バカリズムならではのご近所感満載のユルい会話劇で描く。監督は関和亮。バカリズムとは『地獄の花園』(2021)、『ケンシロウによろしく』(2023/DMM TV)に続くタッグとなる。
ベートーヴェンへの愛が重すぎる、忠実なる秘書シンドラーを演じるのは山田裕貴。愛ゆえに暴走していくシンドラーの姿を情熱的に、時に切なく演じる。そして、シンドラーから熱烈に敬愛されるベートーヴェンを演じるのは古田新太。
バカリズムは「かげはら先生の原作がとてもおもしろくて、この壮大な物語をどうやって1本の映画に収めるか試行錯誤しながら書きました」とコメント。
山田は「古田新太さんの演じるベートーヴェンを日に日に愛おしく想いながら毎日撮影していました」、古田は「ベートーヴェンは、短気で癇癪持ちで情緒不安定な部分もあった人だったんだろうけど、だからこそ素晴らしい曲が書けたのだと思いますし、いい意味でも悪い意味でも天才だったのだと思うので演じていて楽しかったです」と撮影を振り返った。
本作は、大型LEDディスプレーに背景3DCGを表示し、その前で被写体を撮影するという最先端のバーチャルプロダクション撮影を実施。リアルなロケーションのようにバーチャル背景を撮影することで、日本に居ながらにして19世紀のウィーンを再現する。さらに、劇中ではベートーヴェンの珠玉の名曲を惜しみなく使用する。
ビジュアルではベートーヴェンの有名な肖像画を模して、実際に油彩で描かれた古田演じるベートーヴェンの肖像画を強く抱きかかえる山田演じるシンドラーの姿が。「暴走する愛が、歴史を変える」というコピーとも合わさり、ベートーヴェンを偏愛するシンドラーの姿を印象的に表現したビジュアルとなっている。
特報では撮りたての本編映像もチラ見せ。バイオリンを弾くシンドラーや指揮するベートーヴェンの姿に加えて、仲むつまじく談笑するシンドラーとベートーヴェンの様子や、肩を寄せ合うふたりの姿が。
映画『ベートーヴェン捏造』は、9月12日より全国公開。
※コメント全文は以下の通り。
<コメント全文>
■山田裕貴【アントン・フェリックス・シンドラー役】ベートーヴェンの忠実なる秘書
ベートーヴェンの秘書
シンドラーを皆様は知っていますか?
歴史だけでなく、
ベートーヴェンとシンドラーに何が起こったか本当の意味の理解としては
わかりません
とやかく言うのは
僕は間違っていると思いますが
もし、
きっとこのお話が本当であったとしたら
自分が演じたシンドラーという男の
ベートーヴェンを想う気持ちと
その歪んだ感情を敬愛だと正義だと
勘違いし本質を見失った
現代にもあるようなお話
バカリズムさんの脚本、そして、
監督、スタッフ、キャストみんなで
楽しく笑い合いながら作りました
古田新太さんの演じるベートーヴェンを
日に日に愛おしく想いながら
毎日撮影していました
■古田新太【ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン役】
耳の聞こえない天才音楽家
バカリちゃん(バカリズム)の作品は何本かやっていますが、脚本を読んで、セリフのセンテンスが短く、会話劇になってて面白いなと思いました。(山田)裕貴と以前共演した時に芝居がうまいと褒めたらとても喜んでくれて、「なんて可愛い奴なんだろう」と。撮影中に一緒に飲みにも行けてよかったです。ベートーヴェンは、短気で癇癪持ちで情緒不安定な部分もあった人だったんだろうけど、だからこそ素晴らしい曲が書けたのだと思いますし、いい意味でも悪い意味でも天才だったのだと思うので演じていて楽しかったです。バカリちゃんの脚本も面白いし、監督の撮り方も面白いし、主演の裕貴もとても面白いお芝居をしています。ぜひ劇場に来てください。
【スタッフコメント】
■原作・かげはら史帆
「演劇やミュージカルでは、日本のキャスト陣が西洋を舞台にした作品を演じるのは当たり前。実写映画でそれをやったっていいと思う」──映画の企画案をいただいた6年前、担当者さんからそんな熱い想いを伺ったのを思い出します。たしかに、と膝を打ちました。考えてみたら、私の頭のなかでも、シンドラーやベートーヴェンは日本語でしゃべっているような気がするのです。しかも、古めかしくない、生き生きとした現代の言葉を。
ベートーヴェンは、人生半ばで聴覚を失いました。彼が直⾯した言葉の困難は、やがて誰も想像しなかった大事件に発展します。日本語の魔術師・バカリズムさんと、音楽映像の奇才・関和亮監督、そして第一級のキャストとスタッフのみなさまが、その一部始終を世に放ちます。
すごい挑戦をやってのけた。それだけは確実な作品です。完成作をスクリーンで観る日を心待ちにしています。
■脚本・バカリズム
かげはら先生の原作がとてもおもしろくて、この壮大な物語をどうやって1本の映画に収めるか試行錯誤しながら書きました。
あとは関監督の演出と役者さんたちの表現で素晴らしい作品になっていると思います。
■監督・関和亮
バカリズムがベートーヴェンを描く!
驚きと共に、その映像化はどうなるんだと僕自身ワクワクしました。
実在する人物を描く難しさと面白さ、山田裕貴さん古田新太さんはじめ多くのキャストと、我々スタッフが頭を悩ませ200年前のウィーンそしてベートーヴェンを取り巻く人々を映像化しました。
秘書シンドラーの偏愛、 SNSなんて存在しない時代の情報戦、様々な実在するキャラクター、そして全曲ベートーヴェンによる楽曲。
ぜひスクリーンでお楽しみ頂けたらと思います。