中村繁之明かす 中山美穂さん39年前の直筆メッセージに込められた優しさ「な・ま・い・き盛り」共演
2025年4月23日(水)5時15分 スポーツニッポン
俳優の中村繁之(57)が21日、昨年12月に急死した女優で歌手の中山美穂さん(享年54)の都内で行われたお別れの会に出席した。終了後に囲み取材に応じ「デビューが一緒だったので、今年40周年だから一緒に何かできたらいいねと話をしていたのですが…」と語り、突然の別れを悔しがった。
1986年放送のフジテレビ連続ドラマ「な・ま・い・き盛り」で共演。スポニチアネックスの取材に中山さんの人柄がうかがえる39年前の直筆メッセージがあったことを明かした。「な・ま・い・き盛り」の現場で配布されたタイムテーブルのA4用紙。その裏には「toSHIGE夕ニャン、ごくろう様、今日も最後までがんばってね…加代子はお先に失礼します ばいばい…」とマジックで記されていた。
別の番組出演を終えて駆け付けた中村をねぎらう役名でのコメント。茶目っ気も見せながら当時16歳の少女だった中山さんが現場をもり上げようとしている様子がうかがえる。中村は「多忙な生活を送っていても現場でほかの共演者のことも気遣ってくれていました。互いに別の仕事が入って会えなかった時にはこのようなメッセージを送り合っていた。今読んでみても同じ作品を作っている人への優しさが伝わってきます。明るくて、さっぱりしていて気の合ういい友人でした」と振り返った。
共演後もプライベートでもずっと連絡を取り合う親友のような存在だった。ファクスが一般家庭に普及すると、その日の出来事などを書いて送り合うこともあった。トップアイドルとして多忙な生活を送った中山さんにとって、中村とのやり取りはひと息つける大切な時間だったに違いない。ここ数年でも、頻繁にではないが、近況を連絡し、誕生日には必ずお互いに祝福のメッセージを送り合っていた。
中村は13日に行った自身のライブで、中山さんの1988年のヒット曲「You'reMyOnlyShinin'Star」をギターの生演奏で歌ったが、終盤に涙声に。その後で「ごめんなさい」とこらえきれずに涙した。「これまで亡くなった事実を受け止めきれなくて全然泣くこともできなかったのに、今日は涙が出ました。そういう時期に来たのかな?聴いてくれてありがとうございました」と頭を下げ、客席から温かい拍手を受けていた。