歌舞伎名門生まれの寺島しのぶ 「結構厳しくしました」歌舞伎題材の映画で経験生かす「スタッフの一部に」
2025年4月23日(水)20時18分 スポーツニッポン
女優の寺島しのぶ(52)が23日に都内で行われた、映画「国宝」(監督李相日、6月6日公開)の完成報告会に出席。撮影を振り返った。
任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎役者の家に引き取られ、芸の道に人生を捧げる主人公・喜久雄の50年を描いた同作。吉沢亮が、稀代の女形として脚光を浴びていく喜久雄を演じた。
喜久雄を引き取ることに最初は反発するが、才能に気づき育てていく梨園の妻・大垣幸子を演じた寺島。台本を読んだときは「とても夢があるような物語だな」と感じたという。
人間国宝である父・菊五郎、弟は尾上菊之助という歌舞伎の超名門「音羽屋」の長女。身近な歌舞伎を題材とした作品への参加は、特別なものになった。「今回に関しては役者というよりもスタッフの一部みたいな感じになってしまった」と回顧。これまでの知見を生かし「ちょっと違うなと思うと、監督にこういう感じなんじゃないのかとか…」助言していたようで「結構厳しくしました」と笑った。