トランプ大統領「大暴れ」のち「大焦り」 脅しに近い交渉しても実は強く出られない相手がいる
2025年4月24日(木)16時0分 J-CASTニュース
自称「おっさん分析専門家」の遥洋子さんは、2025年4月23日の情報番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)に出演、アメリカのトランプ大統領はいま焦っているはずと"分析"した。
強硬策が裏目→180度違う発言でトボける
トランプ氏は利下げに応じない連邦準備理事会のパウエル議長を「ミスター手遅れ」とののしり、解任をにおわせたが、直後にニューヨーク市場は株式・債券・通貨のトリプル安に見舞われ、慌てたトランプ氏は一転して解任を否定。中国を145%の超高関税で懲らしめるとしたが、米国内の産業に大きなダメージがあるとわかると、「そこまで高くならない」とこれまた方針を大きく変更した。
コロコロ変わるのは、内心では「失敗したなあ」と後悔しているからと遥さんは笑う。「強硬派のおっさんて、失敗したなあと思ったら、さらっと静かに変えるんです。大騒ぎせずなので......。中国への対応というのも、さらっと『そんなに上げられるものでもないですしねえ』と収めたのは、失敗したなあと思っているからだと思います」とみる。
トランプ氏は強行策が裏目に出て「しまった!」と思っても、動揺を悟られないために、間違いを認めず、180度違う発言をしてトボけてしまうのだという。
不支持がもっと増えれば、おとなしくなる
そんなおっさんに弱点はないのか。遥さんは「(トランプ氏の)交渉の仕方を見ていると、脅しに近い。脅しの方程式で各国とやってますよね。言うことを聞かなかったら、『これを奪う』『外すぞ』というやり方です。そうやって強く出る男性でも、強く向きあえないポジションが1個だけあるんです。それはね、女房なんです。トランプさんの場合は国民ですね」と喝破した。
その国民の支持が急落している。ロイター/イソプス調査によると、4月21日時点で「支持する」42%、「支持しない」52%と不支持率が高い。ハネムーン期間(就任から100日間)の米大統領が、支持率で50%を切るのはきわめて異例だ。
「国民から高く評価を得たくて、こんな大暴れや派手なパフォーマンスをしているわけですから、国民の人気がなくなることが、(トランプ氏が)一番おとなしくなる理由だと思います」(遥洋子さん)
おとなしくなってくれればいいが、さらに支持率が下がったら、ヤケクソで何をやりだすかわかったものではない。それが怖い。
(シニアエディター 関口一喜)