寺島進 「きょうは兄貴が来るよ」現場がピリつくほどの名俳優に褒められ映画進出果たす
2025年4月24日(木)6時0分 スポーツニッポン
俳優の寺島進(61)が、19日放送のMBSテレビ「痛快!明石家電視台」(土曜後3・00)に出演。ある俳優との出会いを振り返った。
番組では、北野武作品をはじめ、あまたの映画で名バイプレーヤーとして活躍する寺島の半生を回想。そこでターニングポイントになった松田優作さんとの出会いを振り返った。
寺島は家業の畳店を継がず、三船敏郎さんが設立した俳優養成所に入所。1985年公開の映画「夜叉」で高倉健さん、北野武の演技を裏で見学するなど、演技の勉強をしていた。
そんな矢先、ある現場で稽古場がザワつく一幕があった。「みんな緊張した顔で“きょうは兄貴が来るよ”」と口々に話題になり、「誰だよ?」と思っていたら松田優作さんだったという。
当初、寺島は高をくくっていたが、稽古場で突然、松田さんに肩をたたかれた。「いいな」と寺島の演技を評価してくれ、「これ以上テンションを上げるとクサくなる。これ以上、下げると成立しなくなる。きょうの稽古のテンションで本番に行け」と助言をもらい、一気に引き込まれた。
寺島は直立不動になり、頭を下げて感謝。その後、松田優作さん初監督の映画「ア・ホーマンス」(1986年公開)からもオファーを受けるなど、俳優としても転機になった。