古舘伊知郎 みのもんたさんの空白の日々明かす 文化放送退社後、家業継ぐも「来るんですよ、仕事が」
2025年4月24日(木)19時29分 スポーツニッポン
フリーアナウンサー古舘伊知郎(70)が24日、文化放送「あなたの知らない“ラジオのみのもんた”」(後7・00)に生出演し、3月に死去したフリーアナでタレントみのもんたさん(享年80)の空白の日々について語った。
同局出身のみのさん(享年80)を追悼する特番。パーソナリティーは、みのさんのかばん持ちをした経験がある古舘が務めた。
みのさんは文化放送に入社後、79年に退社した。当時は父が経営する水道メーター製造・販売会社ニッコクの家業を手伝うことが理由とされ、番組のプロフィル読みでも「一度、芸能の世界から離れ」と紹介された。
しかし、古舘によると、厳密にはニュアンスが違うという。「お父さんのやっていたニッコクという水道メーターを継いだのは事実で、一旦離れたかに見える」と説明。その上で、文化放送退社後のみのさんの超多忙な日々について明かした。
「“古舘、大変だよ。朝の6時の始発の湘南電車を乗り継いで、名古屋まで行って、白いライトバンで桑名であるとか、四日市であるとか、近鉄沿いをず〜っと営業に回っていくわけだよ。俺はな、しゃべりの仕事から一旦退いて…”って言ってましたよ。本当にそうやって。で、最終で帰ってくるわけですからね、逗子(神奈川)の家に。そんなに毎日、帰ってくる人はいないですよ?日帰りで。ず〜っと運転して、桑名まで行ったり来たりするんですよ。鈴鹿とか行って」
そんな中で、驚きの事実を打ち明けた。「そこまでやっていたんですけど、来るんですよ、仕事が。たとえば、テレ朝から『ザ・リクエストショー』という音楽番組を水沢アキさんと。(会社の営業と)両方やってるんですよ。既に僕から言わせたら、79年くらいから、ギネスに載っていいくらいの一人二役をやってますからね」。さらに「一時、“文化放送をみのはうそついてやめた。芸能から退いてないじゃないか?親の後を継ぐだけじゃないじゃないか”って、ひんしゅく買ったくらいですから」とも説明し、「凄いんだ、あの人は」とそのタフさをあらためて称賛していた。
みのさんは67年に文化放送に入社。軽妙な語り口で「セイ!ヤング」「みのもんたのワイドNo.1」など、数々の番組で活躍。フジテレビ系「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」でのコミカルなナレーションで大人気を博した。
会長を務める水道メーター製造・販売会社ニッコクの公式サイトで、3月1日に死去したことが発表された。死因は公表されていないが、1月に都内の焼き肉店で食事中に牛タンを喉に詰まらせて救急搬送され、一時心肺停止となり治療を続けていた。