山口真由氏 八代亜紀さんCD問題で法整備の必要性訴え「機動的に差し止め認めるシステムがあっても」
2025年4月24日(木)14時42分 スポーツニッポン
元財務官僚で国際弁護士の資格を持つ信州大の山口真由特任教授(41)が24日、TBS系「ゴゴスマ〜GOGO!smile〜」(月〜金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、鹿児島市のレコード会社が23年に死去した歌手・八代亜紀さん(享年73)の私的なヌード写真を特典に付けたアルバムを発売したことを受け、法的な観点からコメントした。
「ニューセンチュリーレコード」は21日、予定通りにCDを発売したが、公式サイトでは「現在注文が殺到し製造が間に合いません」と報告。「そのため一時的に注文をストップさせて頂いています。約1〜2ケ月程度と思いますがお待ち頂ける方のみの注文受付と成ります」とした。さらに「またマスゴミやクレーマー達によりウソ八百の新ネタが目を出しているようですが話しを大きくして困ったものです」(原文まま)と、挑発的な文章もつづった。
八代さんの生前の所属事務所「ミリオン企画」が発売停止を求めていた中で、レコード会社はCD発売を強行した形。山口氏は「損害賠償となった場合は、その額が微々たるものになるのでもっと差し止め請求を認めていかなければならない」と解説したが、「判例は、差し止め請求には慎重です」と差し止め請求が認められるためにはハードルが高いことを指摘した。
1度、世に出てしまった場合は、“デジタルタトゥー”となって完全回収は絶望的。山口氏は「名誉毀損でも、事実誤認の場合には反論するということもありますけど、プライバシー的なものは1回出てしまったら、どんな反論も成り立たない」とし、「もう少し機動的に差し止め請求を認めるようなシステムがあってもいいのではないかとは思います」と、時代に合った法整備の必要性を口にした。