田崎史郎氏 石破首相が消費減税できないワケ「支えてくれている2人が自民党税調の強力なメンバー」
2025年4月24日(木)10時11分 スポーツニッポン
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が24日、フジテレビの情報番組「サン!シャイン」(月〜金曜前8・14)にVTR出演。消費税減税の議論について言及した。
自民党の有志議員は23日、飲食料品などに適用されている消費税の軽減税率について、現行の8%から恒久的に0%へ引き下げるよう求める提言案を作成し、賛同を募る署名活動を始めた。夏の参院選公約をにらみ、物価高対策の柱として党執行部に申し入れたい考え。参院自民でも減税を求める声が広がっており、党執行部の判断が注目される。
小野寺五典政調会長は23日のBSフジ番組で「消費税を下げて(税収不足分を)赤字国債で賄うとなれば、円の信頼が下がる」と指摘し、有効な物価高対策にはならないとの認識を示した。
田崎氏は「石破さんは本音は(消費税を)下げたいんですよ。でも今、政治状況から言って下げられない。政治状況というのは、石破さんの基盤は森山幹事長であり林官房長官。この2人が支えている“森林内閣”って呼ばれいるわけですね、森と林の。その支えてくれている2人が強く反対している。森山さんも林さんも自民党の税調の非常に強力なメンバーなんです」と説明。
そして、「自民党税調の人たちは堅いですから、やりたくてもできないことが分かっている。それを突破する力も現在ない。だから石破さんの頭の中には、このままいったら参院選で負けちゃうんじゃないかと。負けたらどうするんだという気持ちもあるわけです」と話した。
そのうえで「一方、消費税の問題として軽減税率をやめたところで何が起こったか全然調べてないじゃないかとか、逆進性の問題も調べてないじゃないかっていう不満もあって、話していると、これはやっぱり下げたいと思っているんだなというのは分かるんですよ」と自身の受け止めを述べた。