大阪・関西万博で批判殺到の「ぬいぐるみベンチ」撤去 出展企業「配慮が行き届かなかった点を深く反省」

2025年4月24日(木)12時13分 スポーツニッポン

 大阪・関西万博に出展している「株式会社ワイドレジャー」が24日、公式HPを更新し、一部展示物を撤去したことを報告した。

 アミューズメント施設を中心に全国にレジャーサービスを展開するワイドレジャーは、大阪・関西万博に体験型ブース「遊んでい館?」を出展。その中で「アップサイクル家具」として展示していた、使われなくなったぬいぐるみで作ったベンチがSNSを中心に話題を呼んでいた。

 透明のビニールに圧縮して固めたぬいぐるみをベンチにしたもので、同社は出展当初「遊ばれなくなったぬいぐるみたちに、次の役割を与えたいという想いからつくられたアップサイクル家具です」と説明。SNSでは「ぬいぐるみベンチ」がトレンド入りし、「可哀想」「受け入れられない」「悪趣味」といった声が相次いでいた。

 ワイドレジャーはHPで「このたび、大阪・関西万博『遊んでい館?』にて展示しておりました『アップサイクル家具』につきまして、撤去させていただく運びとなりました」と報告。

 「ぬいぐるみへの想いや文化的な背景を踏まえた率直なお声を拝読し、私どもとしても多くのことを考えさせられました。今回の展示は、『役目を終えたぬいぐるみに、もう一度活躍の場を』という想いから、アップサイクルの一環として企画したものではありましたが、結果として、ぬいぐるみに愛着を持つ方々へ不快感を与えてしまったことを、真摯に受け止めております」とし、「サステナブルな取り組みであっても、それを受け取る方の感情や文化的な背景への配慮が欠けていては、本来の目的を見失ってしまうということを、今回あらためて強く認識いたしました。そのため、社内で検討を重ねた結果、『アップサイクル家具』(ぬいぐるみベンチ)については撤去させていただく判断をいたしました。アップサイクルという想いを形にする過程において、配慮が行き届かなかった点を深く反省し、今後の企画・展示においては、より多くの視点を取り入れながら進めてまいります」とつづった。

スポーツニッポン

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