「あんぱん」実は登場人物に“裏設定” 制作の狙いは「想像して...」 アンパンマンと共通点 衣装に注目

2025年4月24日(木)7時34分 スポーツニッポン

 女優・今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)が、思わぬ“考察”で盛り上がりを見せている。同作はアンパンマン生みの親・やなせたかしさんと妻・暢さんをモデルとした物語で、俳優・阿部サダヲ(58)演じるパン職人・屋村草吉の風貌が「ジャムおじさんそっくり」と大反響だ。ネット上では、ジャムおじさんのほかにも「あのキャラクターじゃない?」とアニメと同作を結び付ける声が上がっている。この反応を、制作陣はどう見ているのか。作品を手掛ける倉崎憲チーフ・プロデューサーに話を聞いた。(中村 綾佳)

 物語は、のちに夫婦となる朝田のぶと柳井嵩の幼少期から始まり、両家を取り巻く豪華キャストが次々と登場した。朝田家は祖父・釜次(吉田鋼太郎)に祖母・くら(浅田美代子)、父は結太郎(加瀬亮)に母は羽多子(江口のりこ)。一方の柳井家は嵩の母・登美子(松嶋菜々子)に亡き父・清(二宮和也)、伯父・寛(竹野内豊)に伯母・千代子(戸田菜穂)…そしてさすらいのパン職人・屋村草吉に阿部がキャスティングされている。

 屋村が街中にパンを振舞うその姿は、まるで「ジャムおじさん」だと大きな話題を集めた。他にも「のぶのおじいちゃん、釜次って『かまめしどん』かなあ」「羽多子ってバタコさんじゃん!」と、アニメと関連づける声が次々と上がっている。

 この反応に、倉崎氏は「実は、各登場人物に『アンパンマン』のキャラクターを当てているんです」と話す。「これは脚本を手掛ける中園ミホさんのアイディアです」と打ち明けた。

 中園氏が初稿を出す段階で、各登場人物にアンパンマンのキャラクターを当てていたという。「さすが中園さん、という細かいこだわりで、我々も脚本ができあがるたびに“この新キャラは何のキャラクターだろう”って楽しみにしているんです」と背景を明かした。

 実はこの“裏設定”、名前だけではなくその見た目にも反映されている。「中園さんのアイディアを演出陣も面白がってくれて、衣装にも各キャラのカラーがさりげなく取り入れられているんです。例えば、朝田家三姉妹。三女のメイコ(原菜乃華)はメロンパンナちゃんで着物は緑が多いです。次女の蘭子(河合優実)はロールパンナちゃんで青が多め。そして長女のぶ(今田)はドキンちゃんでオレンジです」と告白し「私たちから全部明かしてしまうと楽しみが半減してしまうので…そういう設定がありますよと知っていただいた上で、衣装などから自由に想像していただけたらうれしいですね」と視聴者へ呼びかけた。

 倉崎氏の狙い通り、考察はネットニュースにも取り上げられるほど盛り上がりを見せている。現在は「のぶの祖母くら=いくら丼ちゃん、父・結太郎=おむすびまんでしょ」「実美=みみ先生 黒井雪子=くろゆき姫 小川うさ子=ウサこ」など、さまざまな声が上がった。

 物語はもちろん、隠れた“裏設定”にも注目して楽しみたい。

スポーツニッポン

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