古舘伊知郎 みのもんたさん「珍プレー」ナレーション裏話「テレビではなかったこと。革命ですよ」

2025年4月24日(木)21時33分 スポーツニッポン

 フリーアナウンサー古舘伊知郎(70)が24日、文化放送「あなたの知らない“ラジオのみのもんた”」(後7・00)に生出演し、3月に死去したフリーアナでタレントみのもんたさん(享年80)の代表的な出演作「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」にまつわる秘話を明かした。

 同局出身のみのさん(享年80)を追悼する特番。パーソナリティーは、みのさんのかばん持ちをした経験がある古舘が務めた。

 番組では、生前のみのさんを知る数々の関係者が証言。みのさんを「プロ野球ニュース」と「珍プレー・好プレー」に抜てきした当時のスタッフは「本来は『好プレー・珍プレー』だった。みの君にやらせるには、逆じゃないかと」と、みのさんのアドリブ力を生かすために、珍プレーに主眼を置いた番組作りにしたことを明かした。これに古舘は、「名前が引っぱるというのは、あながち間違いじゃなかったですね」と感心していた。

 「珍プレー・好プレー大賞」は、みのさんがかつてナレーターを担当した特番。試合中の乱闘シーンや、選手のちょっとしたしぐさを、みのさん流のアドリブでコミカルに味付けし、大人気を博した。

 古舘は、同番組のディレクターから聞いた裏話を披露した。「VTRを、ものによっては徹底的に“見ない”んだそうです。見ちゃうとアドリブが利かなくなるから。“後楽園球場でこういうことがあって”って説明しなきゃいけないから、自分流ができなくなるからって」。録音ブースに入ると、映像を見ながらその場でせりふやナレーションを考えていたという。

 「“監督は誰々”とか、“この選手は…”とか、そういうところに忙殺されない。“痛いって言ってるじゃない?こんなところにボールをぶつけるなんて、約束違反だ!”って。“昨日から今日にかけて、俺は二日酔いだよ!”って、全然そうじゃないのに。めちゃめちゃなことが言えるっていうのは、初見だから言えるって。そういう初見でしゃべったものが、これがウケちゃったわけですよ」

 みのさんの代名詞でもあった、アドリブのナレーション。古舘は「みのさんの世界に、映像を引き寄せる。こんな逆転現象は、ビジュアルのメディア、テレビではなかったこと。革命ですよ」と絶賛していた。

 みのさんは67年に文化放送に入社。軽妙な語り口で「セイ!ヤング」「みのもんたのワイドNo.1」など、数々の番組で活躍。フジテレビ系「プロ野球珍プレー・好プレー大賞」でのコミカルなナレーションで大人気を博した。

 会長を務める水道メーター製造・販売会社ニッコクの公式サイトで、3月1日に死去したことが発表された。死因は公表されていないが、1月に都内の焼き肉店で食事中に牛タンを喉に詰まらせて救急搬送され、一時心肺停止となり治療を続けていた。

スポーツニッポン

「みのもんた」をもっと詳しく

「みのもんた」のニュース

「みのもんた」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ