高橋克典「家族みんなで楽しめるような作品になれば」　『大岡越前8』6.8スタート

高橋克典が主演するNHK BS時代劇『大岡越前8』が、NHK BS、BSP4Kにて6月8日より毎週日曜18時45分に放送されることが決定。高橋のコメントとキービジュアルが到着した。

　悪行に立ち向かう力強い眼力は正義感に満ちあふれ、市井の善男善女に投げかける温かいまなざしは慈愛を含んで朗らかに。徳川八代将軍吉宗の時代、名奉行とうたわれた大岡越前守忠相による花も実もある涙のお白洲—。2024年に新たな主役として高橋を迎え話題と人気を博した正統派人情時代劇「大岡越前」待望の新シリーズが始動する。

　『大岡越前8』第1話は、どん底人生だった若者の再出発を感動的に描く。牢屋敷火災による囚人解放で自由の身になったコソ泥。その証言があれば冤罪（えんざい）を被った職人を救うことが出来るのだが…。

　ごみであふれかえった江戸の町。人足たちのストライキの背景には上方から流れてきた盗賊一味の影が…。鬼与力が活躍するハードボイルドタッチの第2話。しのびの忠相が出会ったのんきな易者は仇持ち、しかも不治の病に冒されていた。討手の青年もまた、誤って人を殺してしまう。仇討ちの虚しさ苦しさから当事者たちを救う感涙必至の第3話…など、バラエティに富んだ全8話を届ける。

　江戸市井に噴出するさまざまな事件・難問に立ち向かう南町奉行所のチームワーク、家族や仲間たちおなじみレギュラー陣の楽しいやり取り、厳しくも温かい“大岡裁き”に期待が高まる。

　高橋は「いよいよ、大岡越前8の撮影が終わり、放送日をお知らせできることになりました。幼少期から家族と共に憧れていた役を再び演じられる機会に感謝し、先代達が築き上げた、皆様が愛するキャラクターを大切にしながら、自身の個性や解釈を織り交ぜて役に向き合いたいと思います」とコメント。

　「不安や困難が多い日々が続く中、この作品が視聴者にとってほっと一息つける時間となり、家族みんなで楽しめるような作品になればと願っております。今回は豪華なゲストも多数ご出演を賜り、人情モノ、痛快モノ、伝統モノ、様々楽しんでいただけるお話で構成されています。時代劇ファンならずとも楽しんでいただける作品になっていると思います。ぜひご家族ご近所ご友人、皆様と楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを寄せた。

　今回のキービジュアルのコンセプトは、前景に風に舞う若葉、空を見上げてふと立ち止まる忠相。そのコントラストの中に、忠相の揺るぎない信念、思慮深さ、あるいは弱者に向けるやさしいまなざしを表現。忠相（高橋）の、これまでとは異なる一面にスポットを当てたビジュアルとなっている。

　アートディレクターの佐久間武彦は「上記のコンセプトの中にある『やさしい眼差し』がこれまでの忠相と違った見せ方ですと、撮影時に高橋さんに説明した覚えがあります。周りのスタッフさんからは『高橋スマイルっ！』といった声が飛んでいました。その現場の明るさが高橋さん演じる忠相の大きな特徴の一つだなと感じました」と撮影秘話を語る。

　「実際にお白洲のセットで撮影できましたので『大岡越前』の世界に入って、本当に忠相がその場で空を見上げているようでした。またセットで風に舞う葉と日差しを考えました。忠相を取り巻く事柄と世の移ろいを爽やかに表現しようと思い、風に舞うブレた青々しい葉を散らしたビジュアルにしました」と説明している。

　BS時代劇『大岡越前8』は、NHK BS、BSP4Kにて6月8日より毎週日曜18時45分放送（全8回）。