加藤シゲアキ“監督”、正門良規へのオファー理由語る 短編作『SUNA』&加藤浩次監督作『Victims』メイキング写真公開
2025年4月25日(金)11時0分 オリコン
「SUNA」メイキング(C)2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT
加藤がメガホンを取るのは、砂によって窒息死するという奇妙な事件が多発する愛知・東海市を舞台に描かれる『SUNA』。事件の真相に迫るべく捜査を続ける刑事、狭川役を加藤が、遠山役を正門がそれぞれ演じている。
正門の主演舞台『染、色』の原作・脚本を加藤が担当するなどこれまで親交を深めてきた2人だが、加藤は「以前は先輩後輩の関係性が強かったけど、今はイチ表現者として、正門にやってもらえたら面白そうだなと思い、声を掛けました。僕が演じた狭川が酸いも甘いも知り尽くした余裕のある先輩だとしたら、後輩の遠山は直情的で力強い人間。それは正門の真面目さと合う気がしました」とオファーの理由を語る。
加藤がそう語る通り、解禁されたメイキング写真では、2人で真剣にモニターを見つめる姿や、監督・役者という立場としても、先輩・後輩という立場としても良いコンビだった様子がうかがえる。
カメラワークはグザヴィエ・ドランをイメージしたというほど映画通の加藤浩次がメガホンを取る『Victims』。加藤は「揉め事って、片方が明らかに悪くても、ふかんで見ると実は悪くなかったりすることってよくありますよね。でも本人は『自分は間違っていない』と強く信じ込んでいたり。世の中で善悪をはっきりと決めようとすることに、違和感がずっとあって。正義を謳っていても人を傷つけている場合もある、という関係性を描いてみたかったんです」と、路駐から始まる男女のカオスな言い争いから、さまざまな角度で人間の本性が暴かれていく本作について語る。
解禁されたメイキング写真には、主演・昴役の矢本悠馬、昂の彼女・いすゞ役の田辺桃子、さらに謎の女・松田役には加藤と30年以上の仲の雛形あきこら、個性豊かなキャスト陣とのオフショットに加え、今年9月に公開する、『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』の監督・呉美保と脚本家・高田亮がタッグを組んだ最新作『ふつうの子ども』で主演を務める注目の子役・ダイハツ役の嶋田鉄太に加藤が演技指導をする姿など和気あいあいとした現場の様子が伝わるメイキング画像となっている。