真矢ミキ テレビに出演する時も時短のため自分でメイク

4月25日(火)7時0分 NEWSポストセブン

独自のメイク法を語る真矢ミキ

写真を拡大

 女性は装いだけでなく、メイクも季節に合わせて“衣替え”。実は、テレビに出演するときにもメイクを自分でするという女優の真矢ミキさん。宝塚トップスターでもある真矢さんが、メイク時に気をつけていることを教えてくれました。


 * * *

 春ですね。私もやっとこさ、制服のようにお世話になったタートルネックを本格的に脱皮する季節となりました。ああ、長い冬眠だった。


 デパートに足を運ぶと、洋服フロアだけじゃなく、メイクフロアにも春が訪れていて、「なるほど、春はやっぱりピンク系の口紅が充実しているのかぁ」と、新色を1本買ってみたり。それだけでも気分が若干上がるのだから、女性は楽しい。顔からも“春”を取り入れるのだ。


 普段はもちろんのこと、私はテレビに出演するときも、基本、自分でメイクします。なぜなら時短です。メイクさんにお願いすると、多分30分から1時間くらいのタイムラグが生まれる。特に今は早朝の10分は大きい…というのが本音だ。もちろん彼女たちの腕の方があきらかに華やかになるのは言うまでもない。


 私のメイク時間は、メイクさんに髪の毛をブローしていただきながら、同時進行で私が顔を仕上げていく。ブローで頭の揺れは多少あるものの、慣れとはすごい、今では結構な揺れの中でもアイラインを余裕でひける自信あり。おかげで…今日も目力が半端ない。


 しかし、こう見えて私、昔は目力がなかったのだ。多分、宝塚時代、毎日2500人収容できる劇場に私は18年間立っていたので、2階の最後列のかたまで届け! という思いがみるみる私の目を大きくしていった気がする。


 ほら、キリンの首が長いのはキリンが草食動物で木の上の実などを食べるために伸びたとか、ウマは敵を早く発見し自分の身を守るためから目が顔の横についていて視野を広げているとか…つまり動物は進化しているのだ。私の顔もそう…進化だ! だから、お化粧には気をつけないと、私の力強い目にアイシャドウやライン、マスカラの3点セットを丁寧におくと、顔の中で目が占める割合が8割くらいの、例えるならば、宇宙人のような顔になるのだ。


 おまけに、眉、そして唇などもしっかりメイクをすると取り返しのつかないことになる。宇宙人の嫁入りだ。とにかく、お腹一杯の顔になるのだ。世界が絶滅してもひとりで生きて行けそうな顔になるのだ。余談だが、私が死ぬまでに人に言われたい言葉は“守ってあげたい”だ。逆はよくいわれる。


“守ってください”。話を戻そう。



 そもそも私は宝塚にいたから、自分でメイクをするのが普通だった。宝塚にはメイクさんは1人もいない。髪の毛も全て自分だ。美容院や、カツラ専門店でのカツラのレンタルはあるものの、楽屋内は基本自分で何でもする。女役になると各場面のショーの髪形やロココ調のマリー・アントワネットの髪形だって自分でああでもないこうでもないと奮闘する。とにかく、逞しい劇団であることは間違いない。


 入ったばかりのころは上級生のブロマイドを食い入るように見て研究した。特に自分と似た顔立ちのかたがいればラッキーとばかりにメイクを真似たものだ。劇場が大きいので、普通のメイクではノーメイクに見える。なので宝塚メイクは誇張した化粧技術が必要なのだ。


 しかし濃い舞台化粧は時に、普段のメイクが物足りない感じになってくるのが困りものでもあった。感覚がブレるのだ。アイラインの幅ってどのくらい? 眉の濃さってどうだっけ!?となり、私服なのに今思えばドラキュラ伯爵みたいなメイクで街を歩いていた記憶も…われながら怖い。


 今は逆にマイナス化粧。メイクアップならぬメイクダウン? いや違う…ハーフメイク!を目指している。自前のパーツの強さを色でぼかして柔らかくしていくイメージだ。中により気味な顔のパーツを外へ外へ外へ…。


 口紅も発色よい明るい色は避け、グロスもあまり使わない。私のようなハッキリした顔立ちにグロスは、唐揚げを見事平らげた人のように見えるのだ。だから、できるだけ自然な色を優しくのせる程度。


 そんなこんなでやっと、人様に威圧感を与えない、テレビに映ったときにちょうどいい塩梅の顔になるのです。女性って、なかなか大変(私って…かな)。


 でもだからこそ飽きずに楽しい。そして、やはり自分を知ること。半世紀生きてきてようやく私も、自分の取扱説明書を手にした気が最近している。春本番。さぁ、あなたはどんな自分で参りますか?


撮影/渡辺達生


※女性セブン2017年5月4日号

NEWSポストセブン

「メイク」をもっと詳しく

「メイク」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ