岡田准一 好きな作家は漫画『BLUE GIANT』の石塚真一氏

4月25日(火)16時0分 NEWSポストセブン

「岡田さんが抱えているものを出し惜しみせず、全部出してください」


『駅 STATION』『夜叉』『鉄道員』など数多くの名作を世に送り出してきた降旗康男監督と木村大作キャメラマンにそう言われて臨んだ映画『追憶』(5月6日、全国東宝系にてロードショー)の撮影。普段感情を表に出すことを抑えてきたという岡田准一がそれに応えるべく本気になったこととは。


 追憶とは過去に思いをはせることだが、岡田にとって印象深い“過去の記憶”とは、意外なものだった。


「どうでもいいことを覚えていて、クスッと笑ってしまうことがあります。幼い頃、姉貴と2人で新幹線に乗って『プリンが食べたい』って言ったとかね」(岡田・以下「」内同)


 そう笑う岡田准一。そんなヘンな記憶があるのに、最近本を読んで「いい言葉だな」と心のメモに取った素敵な言葉を忘れていたりするという。


 かたや忘れられない、幼少期の悔しい記憶もあるという。


「木の幹は茶、葉は緑と目に映るまま、ぬりえで色を塗るタイプだったんです。でも、独自の感性で木の幹を黄色に塗れる人たちっているんですよね。カップを写生する時に、それを持ち上げた自分の手まで入れて描けちゃうとか。そういう自由な人になりたいと憧れて、でもぼくにはなれないというのが子供心にわかっていて。


 いざ芸能界へきたらそういう人ばかりで、『自分は普通だ』と悔しくなることも昔はありました。感情にしてもワーッと解放するより抑制するタイプで、出すのが得意じゃないんですよね」


『追憶』は、幼なじみの3人(岡田、小栗旬柄本佑)がある殺人事件をきっかけに、刑事、容疑者、被害者というかたちで25年ぶりに再会し、過去への思いや記憶が複雑に交錯しながら展開するヒューマンサスペンス。岡田は、「内に込めるようで、感情を吐き出す」刑事を演じた。


「降旗(康男)監督には『抱えている感情をできるだけ出してください』という言葉をいただき、監督の演出意図を汲み取ろうと、現場では常に模索していました。監督へのラブレターの気持ちで芝居していたんです」



 岡田と小栗が本気で議論を交わして芝居を模索する中で、結束もより深まったのだとか。


「小栗くんから『准ピー、待ってるね!』なんてメールが来て毎晩一緒にご飯を食べていました。お酒も飲みましたよ」


 降旗監督と撮影の木村大作氏の9年ぶりとなる黄金コンビ復活でも、話題を集めている。


「素晴らしい功績があって、ぼくらにとってレジェンドのおふたり。撮影中、大作さんの発案でぼくがキャメラを回した場面があったんです。いい経験になるから役者にやらせてみようということで、お気遣いいただきまして。伝説のかたが『准ちゃん』って呼びかけて、愛情をかけてくださる。本当に幸せな時間でした」


 赦し、赦され、心にじわっと染みるエンディングを迎える作品同様、岡田にもやわらかな温かい記憶が宿ったようだ。


——お気に入りの読書スポットは?


「お風呂場! 本はぼくにとって黙って相手をしてくれる友達みたいなものなので、手元に置いて、家中どこへでも“連れて”行きます。だから読書の体勢も寝転がってみたり、うつ伏せっぽくなってみたり。枕を挟んでうつぶせになってみたり、座って読んでみたり、さまざまです」


——お気に入りの作家は?


「最近、『BLUE GIANT』というマンガに感動したのですが、その作者の石塚真一さん。登山マンガ『岳』の作者です。『BLUE GIANT』はジャズプレーヤーを志す青年の物語なのですが、マンガという音が鳴らない世界で音楽性の高いジャズを表現できている、というのに驚きました。音が鳴らないのに鳴っている感覚に、心が震えました!」


※女性セブン2017年5月4日号

NEWSポストセブン

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