赤沢会談に“手薄”布陣? 立憲・野田代表の批判に識者幻滅「国会の大事な場でこういうレベルの議論...」
2025年4月25日(金)22時33分 スポーツニッポン
米国の政治、経済、外交、安全保障に詳しい東京国際大のジョセフ・クラフト副学長が25日、BSフジ「BSフジLIVE プライムニュース」(月〜金曜後8・00)に生出演し、赤沢亮正経済財政・再生相とトランプ米大統領らとの会談をめぐる立憲民主党・野田佳彦代表のコメントについて、私見を語った。
赤沢氏がトランプ政権による関税措置の見直しを求めて行った会談の席には、米国側からベッセント財務長官、グリア米国通商代表部(USTR)らに加え、トランプ大統領も参加。手厚い布陣で迎えられた。
こうした状況に、野田氏は23日に行われた党首討論で、「米国は関税交渉担当者を2人選んできたのに、日本は赤沢氏だけ。国難と言っている割には体制整備が弱すぎる」などと批判。石破茂首相は来月1日に予定されている2度目の交渉に向け「さらに体制は強固にする」と約束しつつ、「不十分だったとは考えていない」と反論した。
このやりとりに、クラフト氏は「申し訳ないけど、この野田さんのコメントには幻滅しました」と言い切った。「人数合わせの話ではないですよね。赤沢さんの力量がないというのならともかく、2人対1…じゃあ1人足せばそれでいいんですか?と」。その上で、「これで加藤大臣(勝信財務相)を出してきたら、表に為替の話が出ちゃいますよと。そういう戦略的なことを考えずに、ただの人数合わせでおっしゃってるんだったら、あまりにも恥ずかしい」と、厳しい言葉で指摘した。
「ちょっとこの真意は分からないですけど」と前置きしつつ、「大事なポイントは戦略。人数で議論するなら、2人対100だと思いますよ。“オールジャパン”が赤沢さんに付いているわけだから。官邸チームが財務省、経産省全部付いてサポートしているわけだから。そういう意味では体制は整っている」と、野田氏の見解に異議を唱えた。
クラフト氏は、このやりとりが、国会の場で行われたことも問題視。「戦略とか力量の議論だったら分かりますけど、2人対1人でとか、国会の大事な場でこういうレベルの議論、本当にいいのかなと、僭越ですけども思いました」と述べた。