七代目三遊亭円楽の長男&次男が5・31寄席デビュー 入門は未定も好楽と“史上初”親子三世代寄席共演

2025年4月25日(金)21時32分 スポーツニッポン

 落語家三遊亭円楽(47)の息子の三遊亭さと坊(11)と三遊亭こじ坊(9)が5月31日の新宿・末広亭余一会昼の部「七代目三遊亭円楽襲名記念落語会」で寄席デビューする。祖父の三遊亭好楽(78)も高座に上がり“定席史上初”の親子三代共演を果たす。興行を前に4人が東京・池之端しのぶ亭で会見を行った。好楽は「勝手にやれ。自由にしないと子供は伸びません」とあくまで放任で孫2人を見守るとした。

 さと坊とこじ坊は2021年に父円楽の20周年記念独演会で落語を披露して以来、本名の家入理史(さとし)、康至(こうじ)として高座に上がってきた。今回は定席の高座に上がるにあたり、新たな高座名を名乗ることとなった。

 入門はまだだが春風亭小朝(70)が名付けた本名にちなんだ名前を名乗り、寄席の高座に上がる。こじ坊は「誰かこの名前継ぐ人いないよね?」とはなし家の片りんを見せ、報道陣を笑わせた。高座については「普通に頑張ります」と控えめに意気込んだ。

 会見では長男のさと坊も負けじと笑いを取った。「今回の一回で歴代の(落語家)全員を超える笑いを取りたい」とコメント。頼もしい発言も飛び出し、好楽も「何てガキだ」と優しい祖父の顔を見せた。「長い人生でいろいろなことを経験しないと駄目。それだけが人生じゃない。20、30歳で成功しては駄目。伸び伸び生きるようにさせている」と孫の子育てを語った好楽には「面倒くさいだけじゃなかったんだ」と述べて、再び笑いを誘った。

 末広亭ではさと坊が父の作った新作落語「うつけもの」を、こじ坊が「味噌豆」をかけるという。円楽は「元々はコロナ禍の時にこの子(さと坊)が戦国武将が好きでそれで何か作ってと言われてできた噺」と創作の過程を明かした。

 将来の夢を聞かれるとさと坊は「何かの大御所か社長」と答え、こじ坊は「あんまり決めてないけど、頭の中に浮かんだ文字は総理大臣」と年相応の夢を語り、会場の雰囲気を明るくした。

 末広亭の公演には笑福亭鶴瓶やお笑いコンビ「NON STYLE」らも出演する。7月には浅草演芸ホールの余一会にも4人で出演する。父の円楽は「落語家にはならないと思うが、この経験が社会に出た時に生きると思う」と期待を込める。今後2人が落語の道に進むかは未定だが、親子3代で新宿と浅草を爆笑の渦に包み込む。

スポーツニッポン

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