「あんぱん」松嶋菜々子、北村匠海と2度目親子役「こんな息子がいたら」“ヒール”登美子が話題
2025年4月25日(金)8時15分 スポーツニッポン
女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)で柳井嵩(北村匠海)の母・登美子を演じ、その“ヒール”っぷりが話題となっている女優の松嶋菜々子(51)。25日、松嶋は同局を通じ、演じる上での思いや北村への印象を語った。
<※以下、ネタバレ有>
北村と親子役を演じるのはTBS「王様に捧ぐ薬指」(2023)以来2度目。松嶋は「今回はまた違った性格の母親なので、ご一緒できるのが楽しみでした。北村さんはすごく落ち着いていて、どっしり構えている方で。本当にこんな息子がいたらいいのになぁと思っています」と明かした。
演じる登美子は嵩を始め周囲を翻ろう。ネット上では「ひどいよ登美子さん」「登美子には腹立つんだけど、こういう浮世離れしてて周りを振り回す役を見事に演じてる」と話題になっている。そんな“ヒール”役について「突然現れては周囲を振り回し、またいなくなってしまうという設定だけをとるとどこか冷たく感じるかもしれません。けれど、嵩に対しては母親の愛情をきちんと伝えられるよう、丁寧に演じていきたいと思っています」と語る。
特に出て行った登美子の元へ嵩が会いに行くシーンでは演じる上で「夫である清(二宮和也)さんを早くに亡くしたことで、ぽっかりと空いた穴を埋められず、それを埋めるための愛情を求めているのではないか」とスタッフと話し合ったという。「とはいえ、時代的にも、より子どもが幸せになるのであれば、置いていくことも子どもたちにとっては最良の選択であり、そこになじんでほしかったからずっと連絡を取らなかったんじゃないか」と想像を巡らせ役に向き合った。
登美子が嵩を医者にするために後押しする場面も。「自分と清さんの子ならできると信じる気持ち。寛先生や千代子さんに恩返しをしたいという気持ち。自分の居心地をよくしたいという気持ち。たぶん全部本当の気持ちで、言ったことがそのままの人なのかなと」と登美子の人となりに思いを馳せる。
「それでも嵩は、どんな時もやさしく受け入れてくれるんですよね。いつも振り回してしまいますが、会うたびに、少しでも嵩が“母のやさしさ”を受け取れる瞬間があるように、表現していけたらいいなと思います」と意気込んだ。
松嶋は1996年前期の「ひまわり」のヒロインに抜てき、2019年前期の「なつぞら」で23年ぶりの朝ドラ出演をしており、今回が3作目の朝ドラ出演となる。