桂文枝 創作落語を「100歳で500作を作って、息を引き取りたい」 独宴会発表会見
2025年4月25日(金)11時4分 スポーツニッポン
落語家・桂文枝(81)は25日、大阪市内で「サニーからハニーへ!『桂文枝 華麗なる独演会』」(7月16日、なんばグランド花月)の発表会見に出席。「100歳で(創作落語)500作を作って、息を引き取りたい」と夢を語った。
桂三枝時代に“サニー”の愛称で親しまれた文枝。今年、82歳の誕生日を迎えるが“82”に引っかけて“ハニー”と愛称を変える。「高齢の方たちに喜んでいただき、希望となれるよう頑張ります。高齢者のアイドルになりたい」と自ら申し出て、60年間慣れ親しんできたニックネームを新調した。
公演では創作落語「生中継・源平」「Mango」を披露する。「生中継・源平」は創作モノとして22作目と古いネタ。担当するマネージャーから「聞いたことがないので、これにしませんか」と言われ、決めた。「源平合戦を生中継すれば視聴率も30何%は取れるのにね」と胸算用。内容の一部は時代に即して改良を加える。
82歳の誕生日まであと3か月。最近、物忘れすることが多くなったそうだが、前日24日には大いに刺激を受けた。「大阪・関西万博2025」の会場で公開収録があったテレビ朝日系「徹子の部屋」にゲスト出演。来年で50年を迎える長寿番組の司会を続ける黒柳徹子(91)とトークで共演した。「90を超えてもしっかりしておられる。なぜしっかりしてるのか聞くのを忘れましたがね」と苦笑い。かくしゃくとした姿に驚いた。
同じくゲストで会ったコシノヒロコ(88)も「かわいくて元気」。「大好きな大村崑先生(93歳)もひと回り上なのにしっかりしておられる。マネしたい」と目標にする大御所の面々は回りにも大勢いる。
26日には天満天神繁昌亭で「六代桂文枝独演会 其の拾」を開催する。当日は名作「ゴルフ夜明け前」や、目標の「100歳で500作」に向けて338作目となる新作「奇跡」をネタおろし。倒れて気を失った男性に、家族が声を掛けて起こそうとする噺。「日常思いついたことを書き留めて。新しいモノを作ろうとしていると、次から次へと違うネタを思いつくんです」。今回の創作中に、339作目となる「私はサメになりたい」の構想を思いついたそうだ。
現在は股関節のトレーニングや毎日の散歩を欠かさず、足腰を鍛えている。「無呼吸でマウスピースをして寝てます」と明かした。「マウスピースをしたらアントニオ猪木さんみたいで」と笑いで締めくくった。